いまさら聞けない基礎用語!【カ】#015 硬さ
公開日時:2022/11/30
「硬さ」ってなんだろう?
みなさん、こんにちは。基礎用語、案内役のあるるです。
今回注目する基礎用語は、コチラ!
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今月の基礎用語:カ #015
硬さ(Hardness)
博士「あるるよ〜、ちとこっちへおいで〜」
あるる「なんですか? お菓子でもくれるんですか?」
博士「おお、よくわかったな(笑)さすが、あるるのお菓子レーダーはよく効くのぅ。ほれ!」
あるる「わ〜〜〜っ、堅焼きせんべいだ〜\(^o^)/ 大好き〜♪」
博士「おじいちゃんの分もあるぞ。持っていっておやり」
あるる「ありがとうございます\(^o^)/\(^o^)/ 博士、やさし〜!」
あるる「では、さっそくいただきま〜す(-人-)♪ ぐぐぐ・・・バキッ!! おいし〜っ!!」
博士「やっぱりせんべいは堅焼きにかぎるのぅ。ところで・・・」
あるる「何を思い出すか?ですよね。堅焼きせんべいを食べながら聴いた、博士の『金属の硬さ』のお話は、今でもよ〜く覚えていますよ♪」
博士「そうか!それは偉いぞ。やっぱり食べ物とセットで話すと、記憶の深さが違うのかのぅ。それでは早速、記憶のほどを披露してもらおうかの」
あるる「はいっ! お任せください!」
「硬さ」と「強さ」は別のもの
『今月のまめ知識 第5回 “強さって何? 〜引張強さと耐力〜』では、「強さ」の種類を説明し、以下に分類しました。
- 変形しにくさ→弾性率
- 損傷しにくさ→降伏強度、耐力
- 破壊しにくさ→引張強度
- 傷付きにくさ→硬度
また、『今月のまめ知識 第8回“アルミとスチール、どう違う?”』では、アルミとスチールの硬さについても説明しました。
アルミニウムは通常、「ブリネル硬さ(HB)」で、スチールでは通常「ビッカース硬さ(HV)」または「ロックウェルCスケール(HRC)」で表しますが、アルミニウムとスチールの硬さの違いを数値で表しました。
詳しくはそれぞれの記事をご覧ください。
金属の硬度
降伏強度や引張強度は破壊試験なので、使用する現品しかない時にはその試験を行うことができません。
しかし、これらは硬さと関係があり、その強度を知りたい場合に、破壊する必要のない硬度試験で簡易的に代用することができます。
但し、きちんと比例しているというわけではないので、あくまでも推定するためと考えてください。
それぞれの方法の使い分けは、硬さの範囲や、測定のしやすさによりますが、今回は硬さそのものに関して説明したいので、測定方法に関することの詳細は省きます。
この中で、面心立方格子が他の2種の構造に比べて面で滑りやすく、つまり「やわらかいもの」となります。
鉄は体心立方格子で、アルミニウムは面心立方格子です。
2種類以上の元素が溶けて均一な個体となっているものを固溶体といいます(固溶体と合金は近い意味ですが、固溶体は元の金属と結晶構造が変わらないものです)。
そして、結晶格子の隙間に他の原子が入りこんだ場合を「侵入型固溶体」、格子点の位置に他の原子が置き換わっている場合を「置換型固溶体」といいます。
鉄に対しては炭素が侵入型固溶体となり、炭素鋼となります。
アルミニウムに対しては銅が置換型固溶体となり、ジュラルミンとなります。
3)温度
博士「今回もよくできたではないか」
あるる「ありがとうございます! いやー、堅焼きせんべいを食べたあとのカタイ話は、スルスルと頭にはいりますねぇ〜」
博士「さすが食べ物パワー、なによりじゃ(笑) もう1枚いかがかの?」
あるる「もちろんです! うん、何枚食べてもカタイっ!ウマイっ!」
博士「ふぉっふぉっふぉっ。見ているこちらが幸せになるほどの食べっぷりじゃのう。我々は普段、あまり考えずに「カタイ」「やわらかい」という言葉を使うが、たまにはこうして「そもそも」に立ち戻るもの良いもんじゃろう?」
あるる「はいっ!! そもそもカタイは美味しいです!!」
博士「う〜む・・・そもそも、わかってくれとるのか・・・のぅ・・・」