いまさら聞けない基礎用語【サ】#040 作図
公開日時:2024/12/25
みなさん、こんにちは。基礎用語、案内役のあるるです。
今回注目する基礎用語は、コチラ!
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今月の基礎用語:サ #040
作図(さくず)
drawing
あるる「うんしょっ、よいしょっ(汗) ううぅ〜、難しい〜〜〜」
博士「あるるよ、一生懸命、何をやっているのじゃ」
あるる「博士、よいところに〜〜。手伝ってくださいよ〜〜。クリスマスのイベント用に、グランドに円を描かなきゃなのですが、思ったよりも難しくて、綺麗な丸が描けないんです。しかも思った以上に重労働だし・・・」
博士「(あたりを見回して)・・・あるるよ、苦労のあとが滲み出ておるな・・・」
あるる「はいぃ・・・。めっちゃ苦戦中です(泣)」
博士「よしっ! 良い方法を教えてしんぜよう。あるるよ、ちょっと用意してくるから、お茶でも飲んで休んでいておくれ」
。。。。。
博士「待たせたのぅ。よし、はじめるぞ! まずは。その棒を描きたい円の真ん中に立てるのじゃ」
あるる「棒?・・・こう・・・ですか?」
博士「そうじゃ。よいぞ。では、棒に紐をひっかけて、もう一方はこっちに・・・・これで円を描いてみるが良い」
あるる「え? え? これで円を??・・・」
あるる「描けます!! 丸く描けます! 完璧ですっ\(^o^)/」
博士「ふぉっふぉっふぉっ。それは何よりじゃ」
あるる「もっと早く、博士に相談すればよかったなぁ〜。今までの苦労はなんだったんだろう・・・」
博士「いや。何ごとも経験じゃ。大変な思いをしたからこそ、良い方法を知ることができたのじゃぞ。他にもあるぞ、いろんな図形の描き方が。知りたいかな?」
あるる「もちろんです! これ、完成したら、ぜひ教えください!!」
図形の作図
今回の豆知識は、皆さん遠い昔に算数でやったと思いますが、コンパスと定規で遊んでみましょう。
かつては、筆箱に三角定規とコンパスが入っていましたが、今ではほとんど使用することも無くなりました。
作図はCADがありますが、それがない環境でとりあえず色々書ける方法を示します。
パソコンがなくても、ペン2本と定規1本があれば良いです。
定規が無い場合は、直線の面があれば何でも良いです。
まず、コンパスの代わりにペン2本を箸を広げるように持ちます。
一方を紙の上の中心としたい位置に当て、ペン2本を固定したまま紙を回転させれば円弧が作図できます。
(ペンを固定し紙を回転させないと、一定の半径を維持することができません)
続いて、正三角形、正方形、正六角形の描き方は言うまでもありませんが、正五角形となると戸惑う人も多いのではと思うので、一通り描いてみましょう。
正三角形
正方形
正五角形
点Aを中心、半径をA-Bとして外接円となる円を描く。
線A-Bの中点を求め、点Cとする。
点Cを中心としてC-Dを半径とする弧Rcを描き水平方向の中心線との交点をEとする。
点Dを中心とし半径をC-Dとして弧Rdを描き、外接円との交点をFとする。
線D-Fが正五角形の1辺となる。
正六角形
任意の角の2等分が出来るので、3等分も作図できそうな気がしますが、実は不可能であることが証明されています。
(90°に対して上図の方法で30°を作図するなど特定の角度は除いて)
また、先に紹介した正六角形は外接円として描いていますが、それが内接円となる正六角形も描けば、円の周長は2つの正六角形の周長の間であり、円周率の近似値が求まります。
角を2等分していけば、正12角形、正24角形とより円に近くなっていくわけですが、アルキメデスは正96角形まで描き、円周率の近似値を求めたそうです。
今は円周率の計算も作図もコンピューターを使用しますが、マニュアルなやり方も魅力のあるものです。
フリーハンドでスケッチする場合など、上述のコンパスのように2本のペンを持った状態で真直ぐ引っ張れば平行線になります。
ちなみに、NICの打ち合わせ用紙は、1マス5mmの方眼紙となっているので、スケールが無くてもそこそこ近い寸法でフリーに描くことが出来ます。
博士「どうじゃな、あるる。思い出したかの?」
あるる「はいっ! 人は必要にかられないと、脳に届かないものですね。“聞いたことがある”だけでは、実践には役立たないことを、今回の経験で思い知りました!」
博士「よしよし、良い経験じゃ。まずは聞く。そして理解し、理解した上で実際にやってみる。この3ステップでしっかりと身に付くのじゃ」
あるる「はいっっっ!」
博士「いつもながら良い返事じゃ(笑)」
あるる「もう大丈夫です! 博士のおかげでコツを掴んだので、円については任せてください。地面に円を描く名人を目指したいと思います! 早速おじちゃんのお庭に描いてきます。では、失礼!(シュタッ!)」
博士「おお・・・行ってしまったのぅ・・・。こりゃしばらくは、あるるの近くには、たくさんの輪っかが描かれそうじゃのう。それも楽しいから良いとするか(笑)」