アルファ博士の気ままにトーク♪ 第33話 ~気ままな旅に出よう!後編~
公開日時:2026/03/25
みなさん、こんにちは。
前号では「気ままな旅」についてお話しましたが、今回は、私が旅をする時、特に海外へ「気ままな旅」をする時の心得(いわゆるウンチク)と、気ままな旅で出会った素敵な景色を紹介したいと思います。
大きなスーツケース問題
まずは持ち物です。
海外旅行につきものは、あの「大きくて、硬くて、重い、スーツケース」ですが、これが「気ままな旅」となると、考えどころです。
出張の時であれば、何よりも安全確実が大事なので、必要になりそうなものはもちろんのこと、スペア、バックアップを含めて色々なモノを詰め込むため「大きくて頑丈なスーツケース」が必要でしょう。
飛行機の乗り継ぎが多い場合は、手荒な扱いにあっても、ちょっとやそっとでは壊れない頑丈なスーツケースが必要です。
ツアーバスで巡る旅であれば、バスが運んでくれますし、南の島のリゾートでのんびり滞在するのであれば、持ち歩く必要がないので、大きなスーツケースでも全く問題ないでしょう。
暖かい時期に寒いところへ行く場合、また経路の都合で寒いところに寄ってから暖かいところへ行く場合には、大きなスーツケースに十分な衣類を詰めていきます。
以上の場合では全くスーツケースで問題ないのですが、問題なのは各地を個人で自由に歩いてめぐる『気ままな旅』の時です。
この大きくて硬くて重いスーツケースをガラガラと引っ張って歩くのは、何とも自由が利きません。
ハードケースのタイプをやめて、大きなリュックにしても問題は残ります。
大きな荷物を運んでいると、ホテルや駅や見学場所で「いちいち預ける手間」が発生します。そして、預けたからにはどうしても必要になる「回収」が足手纏いになります。
小さめのリュックひとつで海外へ
この問題の解決のために、私は「小型のリュックひとつだけ」を背負って海外を旅することがあります。
これは最高に自由で、その日の予定を決めなくても、急に別の場所に行きたくなっても全くOK。
空港のチェックインでも、荷物を預ける必要も、出てくる荷物を待つ必要もありません。
自由すぎて、怖いぐらいです。
この方法をとる場合は、持ち物は最小限にしぼる必要があります。
例えば、下着や靴下などの「着替え」は、着ているものに加えて、スペア1セットのみです。
シャツ、上着、クツなどは1種類だけなので、中庸なもの、街歩き、そして夜のコンサートやレストランに行く予定があれば、問題なさそうなタイプを着ていきます。
着替えは「毎日寝る前に洗濯して朝までに乾かす」というルーチンなので、アウトドア用などに市販されている、綿ではない合成繊維の「軽くて薄い、速乾性の衣類」を選んでいます。
ヨーロッパやアメリカであれば、大概どの季節もホテルの部屋の空気はカラカラに乾いているので、固く絞って干しておけば、たいていは朝までに乾きます。
ホテル室内の風通しのよい場所に干すための「ヒモ」を持参します。
翌朝、もしちょっとだけ湿っていたとしても、着ていればすぐに乾くので問題ありません!(私的に)
気ままに歩いたらこの場所に 古城から望むグラーツの街
「気ままな街歩き」はスマホの通信を切って
最近は、何をするにもスマートフォンが欠かせません。
飛行機に乗る、電車に乗る、タクシーに乗る、地図を確認する、経路をたどる、写真を撮る、入場券を買う、ホテルを予約するなど、すべてスマートフォンです。
ただ、このスマートフォンが「くせもの」で、旅行中もずっとスマホの画面を見ているようでは、せっかくの街並みや風景を見逃したりして、現地に行った意味がありません。
また、全てをスマートフォンに任せていると、旅の醍醐味である「意外なハプニング」にも遭遇しないので、面白くありません。
そこで、図らずして面白かったのが、「スマホの通信を切って歩く」ということです。
スマホの通信がつながっていないと、地図も更新されませんし、検索を使って調べものもできません。
でも、そうすることで目や頭がスマホを離れて、その場の景色や表示に意識が向き、街の音や人々の会話も自然と耳に入ってきます。
スマホの地図が無いと、現在地もわからなくなるし、目的地への道にも迷うことになりますが、
「ある程度道に迷って目的地に到達する(安全な地域であれば)」方が、旅の印象が深まって、意外なものとの出会いも増えます。
これは、現地の通信に対応するスマホの「SIMカード」の設定がうまくいかなかったことが原因で体験したのですが、この経験が意外と面白かったので、次から街歩きする時などは、わざと機内モードに設定して「通信を切った状態」にしています。
たどりついた ベルヴェデーレ宮殿 クリムトの絵とご対面.
気ままな街歩き ウィーンの地下鉄の駅
裏通りを探索 アン・デア・ウィーン劇場 ベートーヴェンの「運命」はここで初演
次に泊まる場所は、ホテルのカウンターで相談
「気ままな旅をする場合」でも、旅程の最初と最後の晩だけは、安全を見て渡航前に空港の近くのホテルを予約しておきます。
大きな都市であるほど、安全確実なホテルを確保しておくことが大事です。
チェーングループのホテルを中心に無難な条件で選び、万一でも「予約されていなかった」、などというトラブルは極力避けたいです。
それ以外の日は、大きな都市ではない場合や、夜のコンサートの予定が無い日は、事前の予約は無しにしておきます。
ではどこで宿泊場所を決めるか、といえば、順当には「その町に着いてから、町のインフォメーションで相談」です。
でも、意外と面白いのが、宿泊しているホテルで、夕方以降に、次の日に泊まる場所を相談してみることです。
もちろん、そのような相談は、カウンターが忙しい時間は避けなければいけません。
いいタイミングを見計らい、ホテルのカウンターで話かけると、私の場合、ちょっとWEBを調べて、
こんなホテルがあるけれど、どうですか?
などと相談にのってくれました。
それだけでなく、候補のホテルに電話までしてくれて、空いているかどうか、料金はいくらかなどを聞いて、取りついでくれたこともあります。
「コンシェルジュ」のいるホテルでは、係の人に相談すればよいですが、小さなホテルでも、たいていは親切に相談にのってもらえます。
ただし、こういった相談は、時と場合、相手によるところが大きいので、あくまで様子をみながら、ということが肝心かと思います。
それと、おすすめのホテルが期待通りでなくても、「面白い」と思う心の余裕のある場合に限定です。
そうでない場合は、事前によく調べて、納得して予約することが、当然ですけれども必要です。
これもまた当然ですが、ホテルの値段は、なるべく前か、逆に直前が安いことが多いです。
直前では満室のリスクがありますが、空室が多い日であったり、キャンセルなどで空いた部屋が意外にも安く泊まれるのは日本国内のホテルも同じです。
自由な旅の場合、意外な展開の面白さを選ぶか、慎重安全に選んで予約するか、考え方次第ですが、慎重安全に選んだつもりでも、見落としていて、予想に反することもあるので、そこは要注意ですね。
以前お話した第19話【海外編第2弾】ドイツの展示会「メッセ」はこんな感じでも触れましたが、
「エアコンは付いているか」「トイレやシャワーが室内にあるか」「朝食がついているか」などは要確認事項です。
それらを必要なしの選択とすれば、その分料金が安いので、それもよいかと思います。
優雅な響きが最高 音友協会ホールでウィーンフィルを聴く
ここにあった! モーツアルト像
今日のお話は以上です。
前・後編にわたり「気ままな旅」について語ってみました。
「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」
このように、松尾芭蕉は奥の細道の冒頭で記しています。
月日は永遠の旅人で、過ぎ去る年も旅人のようなもの、本当にそのように感じます。
さて、春はもうすぐそこです。
みなさまも、ふらりと気ままな旅にでかけてみてはいかがでしょうか。






