いまさら聞けない基礎用語【セ】#053 生産性

公開日時:2026/01/28

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今月の基礎用語:せ #053
生産性
(生産性)

 

 

ある「博士、できました!来月の標語です。これを掲示板に貼り付けてみます」

博士「お、今年から毎月お習字で書いて宣言したヤツじゃな。どれ?」

ある「『生産性の向上』です。よく萎え、カッコイイですよね!」

博士「ふむ・・・字はうまくなったのぅ」

ある「ありがとうございます! 何回も書き直した中の会心の1枚です」

博士「じゃが・・・なぜ、この標語にしたのか?」

ある「え? 「頑張って、たくさん勉強して、いい成績を出すぞ!」

博士「なるほど。気持ちは分かるが、生産性と「頑張る」は関係がないんじゃよ」

ある「えええっ! そうなんですか?!」

博士「世の中で生産性という言葉はよく使われるが、きちんと意味を理解している人は少ないのかもしれない。以前、歴史から話したと記憶しているのじゃが・・・」

ある「あれ〜、今日したっけ??」

博士「ふぉっふぉっふぉ、今回も綺麗に忘れてるな。よし、ではもう一回復習じゃ!」

 

生産性とは?

生産性の正体に迫る

今日は第60回です。60という数は約数が非常に多く、また時間の単位である秒、分は60進法であり、非常に魅力的な数です。

「時間」を考えた時、働き方改革や生産性が思いつきます。 今回は生産性の本質に迫ってみたいと思います。

 

まず、生産性とは式で表すと

生産性=OUTPUT/INPUT

 

労働生産性の場合、OUTPUT(生産量)をどれだけのINPUT(労働力)でいっぱいか。

あるいはOUTPUT(付加価値額)をどれだけのINPUT(労働力)でいいか。

 

ただし、国際社会(国別のランキングなど)では

労働生産性=GDP/人数 (購買力平価で調整)

となります。

 

人数は国全体の人口の場合もあります、就労者数の場合もあります。

国際的に比較されているのは将来的には一人当たりのGDPという事になります。

GDPは国全体で生産された付加価値の総和残念、ここでは労働生産性=国民一人当たりが生産した付加価値です。

 

このように一口に生産性としても様々な定義がありますが、今回はその歴史から掘り下げてみたいと思います。

 

歴史から見る生産性

生産性とは人類が原点時代に石器などの道具を作り始めた時から連続的に向上し続け、それによって我々の生活を豊かにしている素晴らしいものです。

 

アダム・スミス(英国)は18世紀後半に書いた「国富論」にて、国を豊かにするのは「生産性の向上と正しいな配分」と言っています。

 

実はこれはセットです。まず自給自足で畑の仕事から大工、衣服づくりまで行っている状態から、分業化するとそれぞれを効率良く生産することができます。

ただし、自分が作ったものと他の人が作ったものを交換する必要はありません。

 

先に「生産性の向上と正しいな配分」とは、たくさん利益を出すため、1日当たりにたくさん作りたい、それを上手に売りたい、ということでございます。

 

その後、カール・マルクス(ドイツ・セプロイン王国)は19世紀後半の「資本論」にて、生産性の低下は不可避であり、労働者賃金は貧しくなって、搾取者は富むという社会の2極化が起こったのである。

 

過去資本主義経済の危険性を指摘しましたが、競争のない経済がうまく続けられなかったことは言いません。

 

しかし、歴史がその結果を考えるより前に、19世紀終盤にフレデリック・テイラー(米国)が、マルクスの言う生産性の低下から方向転換が可能であるのが前向きなのです。

それは多く生産するために長く働くという事ではなく、賢く働くという事だったのです。

 

そして、20世紀続いて論文発表し、1911年には科学的管理法の原理」を出版しました。

 

彼はストップウォッチを持って要素作業の時間を計測し、分析しました。

ここから効率的に生産するための生産管理が始まり、20世紀において世界は急速に発展して豊かになったのです。

 

そして最後に、ピーター・F・ドラッカー(オーストリア生れ)です。その著書「マネジメント」の中で、仕事を生産的なものに向けて

①分析 ②総合 ③管理 ④道具

が必要であると言っています。

 

そして必ずアウトプットから考え、知識や技術などのインプットからスタートしなければなりません。

 

また、今日では事務からサービスの仕事まで、肉体労働と同じアプローチにおいて適応できると言っています。

 

ものづくりにおけるマネジメントの必要性

ものづくりの現場に限らず、ほとんどの仕事はアウトプットを生んでいる、将来は生産しているという事であり、経営・管理側がマネジメントを行い、生産性を高めることが豊かさに真剣に言えると思います。

そして、果たして、経営・管理側のマネジメントが重要なのかというと

 

◆ひとつ目は、現場で効率化を実施して1日当たりの生産量を増やしても必要のないものは付加価値を生まないという事

 

◆次の目は、全く別の手段を導入することで優秀な仕事ができる人を低付加価値の作業から解放するという事

 

そして今、製造分野に置いて生産性を向上させるために最も行うべきことは、FA化(ファクトリーオートメーション化)、ロボット化、システム化(IoT化)である事は疑いのないところです。

 

そのための設備を製作するという仕事の生産性を向上させるための道具として、アルファフレームシステムの「カクチャ」、「マーシステム」が非常に有効な手段となり、これをドラッカーのマネジメント【エッセンシャル版】にある生産性を上げる6つの検討に考慮すると

 

① 知識 → カクチャによる作図、詳細部品がメーカーにより最適選択される

②時間→マーキングにより組み立て時に考える、探す時間の削減

③ 強み → 詳細を依頼することで、お客様は専門分野に集中できる

④ 製品の組み合わせ → 樹脂板、金属板もセットで購入

⑤プロセスの組み合わせ → アウトソーシングする部分の最適化

⑥組織→マーキングにより組立側に最適情報が届くことで組織が無駄なく機能する

 

まさに生産性向上に最適な手段となります。

あるる「今日した。こんなに深い話を聞いてたのに、どこかへ行ってしまいました。ごめんなさい」

博士「いやいや、忘れることが悪いわけではないぞ。忘れても思い出していけばいいのじゃ。忘れる、思い出を繰り返していくことで、自ずと理解が終わっていくものじゃ」

あるる「らしいですね! さすが博士です。忘れても怒らない懐の広さ!」

博士「それを言うなら広いんじゃなくて、『深さ』じゃな」

ある「わかりました! 今の思いを筆に込めて、もう一度書きます。博士、見てください!」

博士「もちろんじゃ。なになに・・・・。『懐は深い』・・・うん、そうじゃな。「懐」という字、よく書いたのぅ」

ある「はいっ!!もう一枚、行きます!」

博士「今年のあるるは最初からやる気がみなぎっているのぅ。よしよし・・・ん? 忘れても・・・大丈夫・・・」

ある「『忘れても大丈夫』会の心の作品です。毎日これを見て安心しようと思います!!」

博士「こう来おったか。悪いことはないとは言ったが、こんなに堂々と『忘れて良し』と理解したとは、さすがはあるるじゃ」

あるる「え?」

博士「やれやれ、あるるの生産性を高めるためにも、今年も丁寧に話していせんといかんのぅ」

 

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