いまさら聞けない基礎用語【シ】#043 軸受

公開日時:2025/03/26

みなさん、こんにちは。基礎用語、案内役のあるるです。
今回注目する基礎用語は、コチラ!
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今月の基礎用語:シ #043
軸受
(bearing)

 

あるる「あれぇ?・・・おかしいなぁ〜〜・・・」

博士「おお、あるるのラジコンか? かっこいいのぅ」

あるる「あ、博士! 助けてください。せっかく博士に自慢しようと思って持ってきたのに、変な音がするだけで、うまく動かないんです。昨日はあんなにビュンビュン走ったのに・・・」

博士「ふむふむ・・・昨日は、あの河原で走らせたのかの?」

あるる「えっ?! なんでわかるんですか?!(驚) まさかこっそり見ていたとか?」

博士「ふぉっふぉっふぉっ、ラジコンの泥の付き具合を見れば、一目瞭然じゃ。しかも昨日の河原は、ぬかるんでおったろうに」

あるる「そうなんです! 水たまりもものとせず、ぐんぐん進んでかっこよかったんです〜〜」

博士「嬉しそうな顔が目に浮かぶのぅ。で、お腹がぺこぺこになるまで遊んだら、泥も落とさず、ご飯を食べて、そのまま寝てしまったんじゃな」

あるる「ギクッ!! そ、そこまでお見通しとは・・・」

博士「ほれ、よく見てごらん。タイヤの軸受部分に泥が固まっておる。これをキレイにしたら問題解決じゃ」

あるる「じくう・・・?」

博士「軸受。ベアリングともいうが、タイヤを動かす重要な部分じゃ。忘れてしまったのかの?」

あるる「う・・・」

博士「図星じゃな。よし!それでは早速、軸受の復習じゃ! 思い出すまでラジコンはお預けじゃぞ」

あるる「う・・・うぇーん。がんばります・・:

軸受(じくうけ)とは?

軸受(じくうけ)は、機械の中で“軸”を正しい位置に支えながら、なめらかに回転させるための部品です。英語では「ベアリング」と呼ばれ、回転体との摩擦を減らすことで、エネルギーのムダを防ぎ、機械の寿命をのばす重要な役割を担っています。

そもそも「軸」は、モーターやエンジンなどの動力を歯車や車輪に伝える「回転軸」や、回転体を支える「固定軸」として使われる、機械の心臓部のような存在です。この軸と軸受はセットで使われ、キーやピン、カップリング、フランジなどの他の要素とも組み合わされて、正しく機能します。

軸受には、大きく分けて2種類あります。軸と軸受が直接こすれ合う「滑り軸受」と、玉やころを使って転がす「転がり軸受」です。自転車の車輪や洗濯機、工場のロボットまで、あらゆる回転機械に軸受は使われています。

目立たないけれど、なくてはならない黒子的な存在。それが「軸受」です。

アルファフレームを利用してコンベアを製作する場合など、軸受を取り付ける簡単な方法があります。

それは、コンベアのアクセサリーとしてカタログに掲載しているベアリングホルダー「CHBシリーズ」「CHNシリーズ」を利用する方法です。

 

CHBタイプは、フレーム側面から出っ張りますが剛性があり、
CHNタイプは、フレーム側面と同面になるものです。

 

ベアリングホルダー「CHBシリーズ」「CHNシリーズ」

ベアリングホルダー「CHBシリーズ」「CHNシリーズ」

HB-60、CHN-60は、M6フレームの2列溝に適合し、#6002の軸受がセットできます。

 

CHB-30、CHN-30は、M6フレームの1列溝に適合し、#608の軸受がセットできます。

 

ともに軸中心に穴加工することで、外側へ軸を通すこともできます。

「CHBシリーズ」「CHNシリーズ」取付例

また、AFS-1590-6などを側板としてコンベアを製作する場合には、ナット溝の中央に貫通穴を開けてシャフトを通し、ヒシフランジユニットを取り付ける事が出来ます。

コンベア以外にも、このような方法で簡単に低コストで、回転軸を設けることが可能となります。

あるる「軸受の大切さ、思い出しました! このカラフルなベアリングホルダー、最初パズルかと思ってたことまで、鮮明に!」

博士「それはよかった。こんなに小さなパーツじゃが、回転するための重要なパーツじゃ。よく覚えておくんじゃぞ」

あるる「は〜〜〜い」

博士「よし! では、ラジコンカーをキレイにしようぞ。あるるよ、ラジコンを貸してみなさい(ワクワクそわそわ)。早く、はやく〜〜」

あるる「博士、顔が少年になってますよ。動かしたいんですね」

博士「ふぉっふぉっふぉっ、バレおったか(笑)。ラジコン動かすの久しぶりなので、腕がなってのぅ」

あるる「はいはい。しばらくお貸ししますので、ぞんぶんにお楽しみください(笑)」

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