千葉工業大学の学生ロボコンチームを応援するアルミフレーム !
公開日時:2020/09/30
きっかけは1通のメールだった・・・
2019年の10月のことです。
「千葉工業大学でNHK学生ロボコンに向けたチームを立ち上げ活動しているAと申します。
今回は、貴社に弊チームのスポンサーとなって頂きたく連絡いたしました!」
そんな書き出しのメールが、NICの問合せフォームから届きました。
読み進めてみると、今年の「NHK学生ロボコン2020出場」に向けて、NICのアルファフレームを使ってロボット製作を進めているとのこと。俄然興味が湧いたので、過去のデータを調べてみると、問い合せの1ヶ月ほど前に、製品カタログを請求してくれていたことがわかりました。
しっかりと調べて、製品の良さを理解した上で、ロボットの機体に採用してくれたわけですね。
その最初に製作された機体の一部がこちらです!
千葉工大のロボコンチームが作っているのは、全方位移動可能な移動体です。
ちなみにこのロボットは、NHK学生ロボコン2020専用ということではなく、来年以降のNHK学生ロボコンでも汎用的に使用できるものを目指して製作しているとのこと。
そのメールには、今後さらに開発する機構の試作や本番使用するロボットの一部にもアルファフレームを使いたいと書いてありました。
学生さんたちが描く未来予想図に、アルファフレームが入っていることが、純粋に嬉しく、そして心に深く刺さりました。このチームの夢の実現のために、ものづくりの先達として、ひと肌でもふた肌でも脱ごうじゃありませんか!
私たちが出した答えはもちろん「YES!」。
よ〜し、応援しちゃうよぉ〜!!\(^o^)/!!
やると決めたら全力で行くのが、NICのものづくり魂。早速、必要な部材を確認し、アルファフレームと関連部品を提供しました。
NHKロボコン2020のテーマはラグビー!
NHK学生ロボコンは毎年テーマが決められており、今年のテーマは「ROBO RUGBY(ロボラグビー)」。実際にラグビーボールを使って、ロボットがラグビーに似た競技に挑みます。コートの中をロボットが走り、パス! そしてトライ!!!
まさにワンチームでの戦いになるわけですね。
大会に出場するには、「パスロボット」と「トライロボット」の2台のロボットが必要になります。
NHK学生ロボコンの本番は2020年5月31日。それまでにロボット2台を作らなくてはなりません。しかも、大会に出場するためには、[書類審査]→[1次ビデオ審査]→[2次ビデオ審査]と進んでいく必要があり、ビデオ撮影も含めるとスケジュール的には結構厳しいものがあります。Aさんが立てたスケジュールは・・・
2019年
10月 トライロボット蹴り実験装置製作&パスロボットパス機構試作・・・この辺りでNICに問い合わせ
11月 パスロボット製作
12月 トライロボット製作
2020年
1月末 1次ビデオ審査用のビデオ提出
4月上旬 2次ビデオ審査のビデオ提出
5月31日 大会本番
エントリーするからには、もちろん大会出場する前提でのスケジューリングです。とはいえ、まずは目の前の目標をクリアすることが大切です。1次審査通過を目指したロボット作りが始まり、私たちも指定されたフレームや固定するためのブラケットなど、必要な材料をすべて揃えて、千葉工大へ送り出しました。
いってらっしゃい。いいロボットになるんだよ〜。
そして、それに答えてくれる学生たち。このコールアンドレスポンスがとても嬉しかったです。
そして、11月のおわりごろ
私たちが送ったフレームと部品を使って、着々とロボット製作が進められ、実際にラグビーボールを蹴る実験を行い、必要な飛距離を出すためのアームの速度など、重要なデータの収集に成功したとAさんから報告がありました。
そのキック実験装置がこちら♪
1次ビデオ審査通過!
審査用のビデオの制作も着々と行われ、完成した動画を見せていただきました。実際に動いているロボットを目の当たりにすると、感動しますね。「おお〜」と当たり前のコメントしか出てこない自分のボキャブラリーのなさは置いておいて、純粋に嬉しかったです。
そして! 2月中頃。「1次ビデオ審査、無事通過!」の知らせが届きます。
やったー\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
我がことにように嬉しくて、思わず「ヨッシャー!!」と声に出して喜んでしまい、周囲がびっくりしていたのを思い出します。
送って頂いた映像の中に、加工時間を短縮させるためにアルミフレームを選定されたことや、剛性が高いアルファフレームだから人が乗っても走れるほど丈夫であることが説明されていてとても嬉しく思いました。
なんと、スポンサー思いの学生さんたちなのでしょう・・・(;O;)
1次審査に提出された映像がこちら♪
↓↓↓↓↓↓↓↓
さぁ、次なる目標は、第2次ビデオ審査です。ここをクリアすれば、大会出場が決まるのですから、まさに正念場ですね。
ビデオ撮影用に新たな機体の開発が行われるとのことで、私たちも2月中に3回目の支援を行いました。
NICの熱い応援を受けて、コロナ禍でありながらもNHK学生ロボコンに向け、一丸となって開発に全力投球!! 2017年のチーム設立以来初めて2台のロボットが競技を行える状態に完成したのです\(^o^)/
「NHK学生ロボコン2020大会」がまさかの中止に・・・
4月に入って不測の事態が訪れます。そう、4月7日に発令された「緊急事態宣言」です。
東京・千葉・埼玉・神奈川など7都府県が対象となり、5月25日に解除されるまで、様々な制約を余儀なくされました。
その一環として千葉工大は大学の入構が禁止となり、学校内で開発を続けることができなくなってしまいました。
そして、8月。
当初は延期の方向で調整していた「NHK学生ロボコン2020」が、ついに中止の決定を下します。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための賢明な判断だと、みな頭では理解しているものの、一年近くかけて開発したロボットを披露する場がなくなってしまうのです。あの汗と努力と笑いと涙の結晶が・・・
千葉工大ロボコンチームの皆さんの心境を思うだけで、こちらの胸が締め付けられました。
「オンライン!学ロボフェスティバル」
しかし、ロボット愛とものづくり魂は、コロナ禍を見事に乗り越えます。
リアルの大会はなくなりましたが、各チームが製作したロボットを映像で披露する「オンライン!学ロボフェスティバル」が2020年9月26日に開催されることが決まったのです!!
よかったねぇ〜\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
Aさんからも報告のメールが届き、私たちもめちゃめちゃホッとしました。
こちらが「オンライン!学ロボフェスティバル」のサイトです。
千葉工業大学をクリックすると、映像が見られますので、ぜひご覧になってみてください。
▼オンライン!学ロボフェスティバル公式サイト
http://www.official-robocon.com/gakurobofes.html
こちらの動画もどうぞ♪
①チーム紹介映像
②ロボット動作映像
③技術紹介映像
いやぁ〜本当に良かった・・・。
開発からここまでの約1年間、勝手にチームの一員のような気持ちで一緒に夢を追いかけてきたので、本当に感無量です!!
千葉工業大学ロボコンチームのみなさんのお陰で、今回このようなステキで壮大な夢の実現に関わることができました。
本当にありがとう!!
これからも未来を担うエンジニアとして色んな開発に取り組まれることと思いますが、この経験を胸に、いつの日かまたご縁がありますことを心から願っております。
以上、今月の「こんなところにアルミフレーム」でした\(^o^)/