突撃レポート第23弾!!世界一のゲームコンテンツ企業『カプコン様』の3Dスキャンスタジオにアルミフレーム♪
公開日時:2023/01/25
みなさま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます<(_ _)>
さて、2023年最初の『こんなところにアルミフレーム』は、久々の突撃レポートです!!
行先はといいますと、国内外で数々のヒットタイトルを生み出しているゲームソフトメーカー株式会社カプコン様です\(^o^)/
一世を風靡した対戦格闘ゲーム『ストリートファイターII』、世界的に大ヒットしたサバイバルホラー『バイオハザード』、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームモンハンこと『モンスターハンター』は、ゲームをされない方でも一度は耳にしたことがあると思います!!!
大阪にある有名テーマパークで、2022年1月から開催されている「モンスターハンターワールド」の体験型アトラクションは、2022年8月28日までの開催予定でしたが、好評につき期間延長が決定。なんと未だ終了時期が未定という、超・超・超大人気なんです♪
この世界観に潜入できるとあって、メルマガ取材班はもうドキドキワクワクが止まりません!!
さてさて、こんなにも有名なカプコン様の、一体どこで、どんな風にアルミフレームが使われているのか???
ゲーム制作の裏側や制作者の裏話など、楽しいお話もたくさんレポートしてきましたので、最後までごゆっくりご覧ください(*^-^*)
大阪から世界へ!!
冒頭でもお伝えしましたが、改めて今回取材させていただいた 株式会社カプコン様 をご紹介いたします。
創業は1983年(昭和58年)。
「面白いゲーム」をつくり、世界の人々に感動を与え続けることを企業理念とし、エンターテインメント事業領域において、人気ゲームを核にグローバル企業として世界を舞台に事業展開されている、ゲーム業界大手のゲームソフト会社です。
大阪市中央区に本社を構え、周囲には研究開発ビル、研究開発第2ビルが隣接しており、世界を相手に最高レベルのゲーム制作に取り組める高いレベルの充実した制作設備と、働きやすい快適な社内環境が整っています。
そんな環境のもと、写真加工やCG制作など、部分的な作業を他社に依頼するのではなく、『おもしろい』『やりたい』と感じるモチベーションを原動力としたスタッフ自らの手で、数多くのヒットゲームを生み出しているのです♪
今回取材させていただくのは「3Dスキャンスタジオ」。
それでは早速、扉を開かせていただきましょう。
開けぇ〜、ゴマ!!
いざ、3Dスキャンスタジオに潜入♪
「3Dスキャンスタジオ」と聞くと、たくさんの人がいて、ハイスペックな機材やパソコンがずらりと並んでいるイメージを想像しがちですが(私だけ???)、扉を開けると白を基調にスッキリとした空間が広がっていました。
こちらのスタジオは、ゲームに登場するキャラクターの基になるモデルを撮影するところなのですが、3Dスキャンスタジオというだけあって、単なる撮影スタジオではありません!!
カプコン様のヒット作をご存じであれば、登場するキャラクターのリアルさに驚かれたことがあるはず。
もちろん私もその一人ですが、CG事情をよく知らなかったので、「最近のCG技術ってすごいんだな~」くらいにしか思っておりませんでした。この現場を見るまでは!!!
でもでも、なんと、だがしかし! そのCG技術を施す前段階にも、素晴らしい技術が存在していたのです!!
それは「フォトグラメトリー」という技術です。
「そもそもフォトグラメトリー技術とはなんやねん??って話ですよね」
と、ご説明くださったのが、撮影ブースの立案者であり、今回の取材にご対応くださった能勢様です。
とっても気さくで、お話が面白くて、一目で大ファンになっちゃいました♪
フォトグラメトリーとは??
フォトグラメトリーとは、人物や物を複数のカメラで撮影した2次元画像の情報を専用ソフトで解析し、テクスチャを含む3次元データを作るという写真測量技術のことです。
カメラで撮った画像がそのままテクスチャとして反映されるので、実物に近いリアルな3Dデータを作ることができるそうです。
「・・・・」
専門的な用語が並んで、私の頭の中は「???」と、一瞬フリーズ状態(^^;) でも、その後噛み砕いて説明くださったので、私でも理解することができました。
要するに、被写体を取り囲んだ複数の一眼レフカメラを同時に撮影して360度の画像データを取得し、それを合成することで、高精細でリアルな3DのCG(コンピューターグラフィックス)を作ることができるそうです。
そのフォトグラメトリー技術に欠かせないのが、一眼レフカメラを使った3Dスキャンスタジオなのです♪
これまでは、鉄製の三脚に複数台のカメラを取り付けて、撮影ポイントを人が確認しながら設置位置を調整されていました。
カプコン様が3Dスキャンに着手したころは、約100台の一眼レフカメラを、2つのカメラが対になるように設置し、それが人の目のように左右の見え方の違いから奥行きを把握することで、肌の質感やジーンズのシワなど細かなディテールも本物さながらに再現することに成功したそうです。
この撮影技術が、様々なゲームのキャラクターをよりリアルに進化させ、私たちを驚かせ感動を与えてくれているのですね(*^-^*)
運命の出会い♪
3Dスキャンスタジオが出来て以来、作業効率はぐんとアップしましたが、
後発のスタジオと比べると、じわじわとスペックやクオリティの面で遅れを感じるようになったそうです。
その他にも、行き場のない静電気が発生し、鉄製の三脚を伝いカメラなどに影響を及ぼす誤作動もあり、イオナイザーの導入を検討をされるなど、いろんな課題が見えてきました。
もっとこの技術を進化させて作業効率をあげ、よりクオリティの高い品質を生みだせないか・・・?
と、考えはじめた能勢様。
その日の夕方、頭の中でブースをイメージしながら愛犬と散歩していたその時です!!
「確かこの辺にアルミフレームメーカーがあったような・・・」
「おお、やっぱりあった!!」
今日はもう遅いから、明日の朝いちばんで電話することに。
そして翌朝、NICの関西拠点であるアルミフレーム関西(AF関西)に
「アルミフレームで作りたいものがあるから相談にのってほしい!!」
という直球のお電話をかけてくださいました。
そしてトントンと話が進み、能勢様がAF関西の事務所に訪問されたのは、2020年11月でした。
偶然通った散歩道かもしれませんが、これはモノづくり魂が引き寄せた運命の出会いなのだと思います♪
そして、その道を歩いてくれたワンちゃんにも感謝です(-人-)
コンセプトは『世界最高品質のスタジオづくり』♪
AF関西に来られた能勢様の熱い思いはただ一つ。
『世界最高品質の3Dスキャンスタジオをつくる』ということです。
この大きな目的を果たすことに関わることができたAF関西スタッフのテンションも上がりっぱなし♪
だって、あの凄いゲームの基となる素材制作に関われるんですもの、
誰だってワクワクが止まりませんよね(*^-^*)
さて、今回製作するのは人の体全体を撮影するBODYブースと、人物の表情をよりリアルに撮影するFACEブースの2つです。
設置場所までの搬入経路の考慮と、将来的にスタジオが引っ越す場合も想定し、それぞれ分解して簡単に移設できるようと規則的な面組構成で設計しました。
現地据付開始!!
まずは、土台を配置する場所を測量し位置決めを行います。
土台も天板を取り付けた面組状態で搬入しているので、並べて連結するだけ♪
さすが、装置メーカーであるNICの無駄のない緻密な設計!!(←出ました!!2023年初の自画自賛モード)
ブース本体完成♪
『世界最高峰の3Dスキャンスタジオ』の完成です\(^o^)/
ブース本体が出来上がり、ここからはカプコン様の方でカメラやストロボなどの機材設置になります。
ブースに取り付けるカメラは、BODYブースでは103台から240台に
FACEブースは38台から78台に増やし、なんと全部で318台!!(驚)!!
影の塊がないようにと、BODYブースだけでもストロボ16灯が設置されました。
何度も何度もテスト撮影を行い、ようやく完成したと連絡が届いたので、すぐさまカプコン様のもとへGo(≧▽≦)
3Dスキャンスタジオに入ると、それはそれは圧巻の光景!!
なんじゃこりゃ~~\(◎o◎)/!
完成した『世界最高峰の3Dスキャンスタジオ』がこちらです♪
じゃんじゃじゃ~~ん!!
うっひょぅ~!! ひょぇ~っ!!
もう第一声も覚えてない、いやすごすぎて声が出なかったのかも・・・
そのくらい圧巻の大・大・大迫力だったということです(≧▽≦)
あっちにも、こっちにもカメラがいっぱい!!
当たり前だけど、中央に立つとカメラが全部私を見てる!!!
そしてどこを見ても歪みひとつなく、堂々としたアルミフレームは、たくさんのカメラ機材をしっかり支えています(^^)v
見るからに頑丈です!! めっちゃ綺麗です!!
すごいぞアルミフレーム\(^o^)/(←また出た~っ!自画自賛モード)
カメラが規則的に配置されたことで、精密さが抜群に上がったそうです!!
あまりに精度が良すぎて、データ化の際にフレームが映り込むらしく、ブースの上部に白い紙を巻き付けられました(^^;)
鉄製の三脚からアルミフレームに変えたことで、カメラの誤作動を発生させていた静電気問題も解決しました(^-^)v♪
果たして、世界最高峰の3Dスキャンスタジオでフォトグラメトリー技術も最高品質になったのでしょうか?!
もちろん答えは Yes Yes Yes!!
なんとこの後、幸運なことに「試し撮り」をしてくださるということで、NICのジャニーズ枠(笑)『レンもどき』(←いつものように勝手にあだ名をつけました)が3Dスキャン初体験♪
撮影の様子を動画にしましたので、是非ご覧いただき「クスっ」と笑ってください(*^-^*)
ストロボが光ると同時に、240台のカメラが一斉にシャッター音を鳴らした瞬間、
思わず目を閉じてしまった『レンもどき』。
せっかくカッコいいポージングで撮影したのに、白目むいちゃって本人は納得いかない様子でしたが、その出来栄えは想像をはるかに超える精密な3D画像になっていました!!
洋服や手のシワまで、しっかりと再現されています!!
ゲームに登場するキャラクターそのままの衣装を身につけたモデルさんを3Dスキャンスタジオで撮影し、撮影したデータはキャラクタークリエイターの手でさらにブラッシュアップされるそうですが、その作業をする方からも「作業がしやすくなった!」と大絶賛をいただいたそうです(*^^)v
やったね! 能勢様♪
こんな壮大なカプコンワールドに携われて、本当にうれしく感謝の気持ちでいっぱいです!!
ご相談を受けてから約2年・・・。
コロナやロシアとウクライナの紛争で目まぐるしく変動する世界情勢の中、
318台全て同じカメラと、取り付ける部品の調達にご苦労されたそうですが、やっと完成しました。
しかし、能勢様のモノづくりはこれで終わりではありません。
今回、アルミフレームで製作したことで、「空間にマーキングができる」ことがわかり、
今後やりたいことが、どんどん沸いてでてくるそうです。
そうなんです!!
自由度が高いアルミフレームは、あーしたい、こーしたいが叶う最高の材料なのです♪
(↑↑↑ 出た〜、アルミ馬鹿の今日一スゴイ自画自賛モード♪)
またNICが必要な時は、いつでも飛んでいきますのでお声かけください(*^-^*)
このスタジオで撮影する素材がキャラクターの命!!
その命はしっかりと3D画像に宿り、よりこれまで以上にリアルなCGとなって皆さまを驚かせることでしょう♪
ちなみに、この新たなスタジオで撮影された画像データは、クリエイターさんによる更なるブラッシュアップを経てゲームに反映されるそうです。
もしかして、テスト撮影した『レンもどき』がゲームのキャラクターになってたりして!?
楽しみ、楽しみ〜(#^^#)
最後になりますが、今回の取材を快くお引き受けいただきました
株式会社カプコン様、能勢様に心よりお礼申し上げます<m(__)m>
以上、2023年初のこんなところにアルミフレームでした\(^o^)/