ゆかいな仲間の気ままにトーク♪古代エジプトにタイムスリップ!『ラムセス大王展 ファラオたちの黄金』

公開日時:2025/05/28

古代エジプト史上最強の大王が豊洲に降臨!

世界巡回「ラムセス大王展」アジア初上陸!!

 

「ラムセス大王展」とは、エジプト史上「最も偉大な王」と称されるラムセス大王 (ラムセス2世) と、その時代にまつわるエジプトの至宝180点を展示するエジプト政府公認にして過去最大級の古代エジプト展。

2021年から10年間のワールドツアーが開始され、アメリカ(ヒューストン、サンフランシスコ)、フランス(パリ)、オーストラリア(シドニー)、ドイツ(ケルン)を経て、ついに今年の3月、日本にやってきました。

 

開催場所は東京豊洲の「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo」。
期間は2025年3月8日から9月7日までとなっています。

 

そんなビックイベントをレポートしてくれたのは、少女時代に読んだ漫画がきっかけで、古代エジプトに興味津々のゆかいな仲間たち!

 

博士仕込みのリサーチ力とアンテナで、今回もHOTなコラムとなりました♪ 
さっそくご紹介いたします。

 

憧れのエジプトへ!

いざ古代エジプトへ♪

ラムセス大王展は東京・豊洲にあるラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo で開催されています。

最寄り駅はゆりかもめの「豊洲市場駅」で、改札口を通ると目の前に案内板がありました。

 

ゆりかもめには、ビッグサイトでの展示会の時に何度もお世話になっていますが、この駅で降りたのは今回が初めてだったので、この気配りがありがたいな〜と、ほっこりしちゃいました。

今回初めて降りた豊洲市場駅

改札出てすぐの看板。親切でありがかったです

順路通りに進むと、目の前に豊洲市場がドーンとお目見え♪

視線を変えると、食事や温泉が楽しめる人気スポット「豊洲 千客万来」が見えてきます。

この辺りも初めてなので、古代エジプトを楽しんだ後に行ってみたいと思います。

 

豊洲市場の一角

江戸の古い街並みを再現した『千客万来』

いざ!古代エジプトへ♪

豊洲市場駅から徒歩で3分ほど歩くと、左手にラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyoが見えてきます。

 

正面入り口右側にチケット売り場があるので、ここでチケットを購入。

平日の午前なので、混みあってなくスムーズに入れそうです。

ちなみに、当日チケットは大人4,100円で、前日までに購入できる「前売券」であれば、少しお得な3,800円で購入できます。

 

ちょっとお高いように思いますが、なかなかお目にかかれない超貴重な宝の数々を間近で見られ、エジプト旅行気分も味わえるので、それ相当の価値はあると思いました。

また、チケット収益の一部はエジプトの文化財の保護や、将来の考古学調査に充てられるとのことなので、新たな発見に投資する気持ちもなりました。

駅から見えるこの角度に大きな看板があります

正面入り口はこんな感じ

入場前のプチ情報!!

まずはロッカー情報。

館内に入ると、右側にロッカーがあります。

ロッカーは小さめですが、100円を入れて、出すときに戻ってくるので無料です。

スーツケースなどの大きな荷物は、別の場所で預かってもらえるみたいです。

今回の会場は広いし、展示の数も多いので、できるだけ身軽になって会場へ向かわれることをお勧めします。

 

ですが、ひとつだけご注意!!

 

たっぷり展示を観た後のお楽しみといえば、ミュージアムショップでのお買い物ですが、展示場内にあるギフトショップは、スマホ決済ができません。現金かクレジットカードのみです。

 

実は今回、少しでも軽装で見学しようと、スマホ片手に入場してしまい、いざ会計のときに「支払いができない!」となってしまいました。

 

スタッフさんに説明してロッカーに財布を取りに行かせてもらい、無事お買い物ができたのですが(優しい対応、ありがとうございました!)、最後の最後に慌てないためにも、現金かカードをお持ちになってから、古代エジプトツアーにお出かけください(笑)。

 

3000年前にタイムスリップ♪

早速中に入ると、薄暗く神秘的な空間に古代エジプトに向かう入口が見えました。

この門をくぐると大型スクリーンがあり、4分半ほどの映像を鑑賞します。

 

古代エジプトの歴史やラムセス大王についての知識を深めてから、いざ展示場へ!

神秘的な入場口♪

古代エジプトへの入口

巨大スクリーンで「ラムセス2世ストーリー」をインプット!

ラムセス2世の軌跡を辿る

まず初めに目に飛び込んで来たのは、ラムセス2世の巨像の頭部です。

写真では伝わりにくいのですが、とっても大きくて神々しいです。

 

ラムセス2世は、紀元前1305年に生まれて25歳で即位し、92歳でこの世を去るまで、史上最長の67年間という在位を誇り、その間に異民族との数多の戦いを乗り越え、王国の領土を確固たるものとしたファラオ(王)の中のファラオです。

 

生前から太陽神として崇められるほどの権力を誇ったラムセス2世は、ルクソール神殿の塔門やヌビアのアブ・シンベル神殿をはじめ、数多くの建造物を築いたことでも有名で、神殿の門前に建てられた石柱の記念碑「オベリスク」には、ラムセス2世の名が刻まれています。

 

ラムセス2世の巨像の頭部

ラムセス2世の名が刻まれたオベリスクの上部

数々の遺物が展示される中、次に目に留まったのはスフィンクスとしてのラムセス2世象です。 

 

スフィンクスとは、古代エジプトやギリシャ神話などに見られる、人間の顔とライオンの体を持ち、守護神や怪物として描かれる存在です。

最も有名なスフィンクスは、ギザのピラミッドに君臨する大スフィンクスで、巨大なライオンの両足を揃えて座っている姿が頭に浮かぶと思いますが、このスフィンクスの手はライオンではなく「人間の手」であることが特徴的です。

 

雄羊の頭を配した器を捧げるスフィンクスとしてのラムセス2世象

真横から見ると体がライオンだとわかります

歴史を解き明かす考古資料の数々

スフィンクスの先には、壮絶な戦いを繰り広げた「カデシュの戦い」で、敵ヒッタイトを成敗するラムセス2世の偉大さを色鮮やかに描いたレリーフ石材や、彩色されたセンネフェルの葬祭用亜麻布など、貴重な考古学資料がいっぱい!!

 

カデシュの戦いを描いた神殿の壁の一部

貯蔵室の備蓄を監督する将軍ウルヒヤが描かれています。

ワニがはびこる運河を渡るエジプト軍が描かれています

彩色されたセンネフェルの葬祭用亜麻布

ガゼルの姿をした女神アヌケトを仰ぐ書記ヘイが描かれたオストラコン

ヒッタイト式盾の鋳型

アブ・シンベル神殿を築いたラムセス2世

おおっと、ジオラマ発見!

 

ラムセス大王に捧げられた大神殿と王妃ネフェルタリのために建造された小神殿からなる建築物「アブ・シンベル神殿」のジオラマで壁や神殿の裏側の細かいところまで正確に再現されていました。

 

ぐるり360度、いろんな角度から堪能しました。

 

アブシンベル神殿のジオラマ(スケールモデル)

ラムセス二世を祀った大神殿

最愛だったネフェルタリ王妃に捧げられた小神殿

朝日が至聖所を年に2回照らすという奇跡の日の光の道も忠実に再現

古代エジプト黄金時代につくられた財宝

古代エジプトと言えば、「黄金」ですよね!

この展示場には、マスクや皿、剣や王冠、ネックレスやガードルなど、とても3000年前の物とは思えないほど眩いエジプトの至宝がずらりと展示されていました。

金箔が施された木製のマスク

ウェンジェバエンジェドの黄金の葬祭用マスク

蛇の装飾も美しい

綺麗なお顔立ち

シトハトホルイウネト王女の鏡

金製のジュエリー

宝石も綺麗

黄金の皿

死してなお不滅「古代エジプトの死生観」

王族は黄金を身にまとい、黄金に囲まれて死後の世界へと旅立ち、オシリス神になるとされていました。

亡骸をミイラ化することで、王が限られた命の現世から永遠の来世へと確実に移行できるようにしたそうです。

鷹の顔を持つお棺の蓋と内臓などを入れる、カノボス棺

メルエンプタハの石棺の蓋

石棺の蓋の裏側には、守るように両手を広げた空の女神ヌトが、故人と向かい合わせになるように見事に彫刻されているのですが、蓋の下に置かれた鏡に映し出され、はっきりとその姿を見ることができました。

プスセンネス1世(元はメルエンプタハ王)の石棺の蓋裏側

動物を愛していた証

古代エジプト人は動物をペットとして、また神々の化身として愛していたので、動物のミイラや納める棺も複数展示されていました。

「再生」「復活」のシンボルであるスカラベ用の石棺は、類似品がなく非常に珍しいものだそうです。

 

スカラベの銅像なども展示されていて、「スカラベって何だろう?」と思っていたら、「フンコロガシ」という虫だったのでちょっとびっくりです!!

動物のミイラを納める棺

スカラベのミイラを納める棺

ネコのミイラ

ネコのミイラを納める棺

クライマックスは『ラムセス2世の棺』

ラムラス大王展の中で最も貴重で重要な展示品がこの「ラムセス大王の棺」です。

エジプト政府から特別に貸与されたもので、本体と蓋がそろった状態で来日するのは本展が初めてだそうです。

 

ラムセス大王の棺

オシリス神話の神秘的な力が宿ると言われる香木、レバノンスギで作られた棺は、とても3000年前につくられたとは思えない高い芸術的価値と美しさです!!

 

通常の棺は薄い板を貼り合わせるのですが、ラムセス大王の棺は大木をくりぬいて贅沢に作られていました。

今は失われてしまいましたが、当時は棺の表面には金箔が貼られていたそうで、貴重な逸品で王の偉大さ、そして人々から敬われていたことが伺えます。

 

横から

お顔をアップ

現代の技術でラムセス2世の顔を復元

ラムセス大王の棺の横に大きなスクリーンがあり、ラムセス2世のミイラの写真や、30歳の時や80歳頃のデジタルで復元された顔が映し出されていました。

 

こんな形でラムセス2世のご尊顔を拝見できるとは!

 

これも先端技術と人々の知識と思いの結晶なのだと、ありがたい気持ちになりました。

 

ミイラの写真が

30歳のラムセス2世に

最後も壮大!

最後の展示物は、とても大きく偉大な「ラムセス2世の巨像の上部」でした。

その後ろでは、ラムセス大王のミイラや調査の様子などを伝える映像が映し出され、最後の最後までエジプトの博物館や遺跡を訪れたかのような非日常体験ができました。

「ラムセス2世の巨像の上部」

史上最強のファラオとしての威厳に満ちあふれています

いやー、堪能しました。

強調しておきますが、これらは全て本・物・で・す!!

 

180点もの展示品があるので、全てをご紹介できませんでしたが「凄い!!!」の一言です。さすがエジプト政府公認の展覧会ですね。

 

展示品以外にも、プロジェクターや照明、音響などを駆使して展示品を説明してくれているので、飽きることなく古代エジプトの歴史を学ぶことができました。

最高に楽しい時間をありがとう!!

 

見どころ満載で、11時前には入館したのに、気づけば13時半を過ぎていました。

慌てて豊洲市場へ向かい、遅めのランチで海鮮丼をいただき満足満足\(^o^)/

 

今度はゆっくり豊洲市場と千客万来を訪れたいと思います。

 

本鮪尽くし丼

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