いまさら聞けない基礎用語!【キ】#020 機械用語
公開日時:2023/04/26
機械用語=製造業のギョーカイ用語
みなさん、こんにちは。基礎用語、案内役のあるるです。
今月注目する基礎用語はコチラ!!
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今月の基礎用語:キ #020
機械用語(きかいようご)
あるる「博士〜、美味しいチョコをもらったので持って来ま・・・した〜・・・
あ、電話中ですね。失礼しましたぁ〜(しぃ〜)」
博士「そうか、そんなにチョコ停するのか。大ごとにならなければ良いが・・・」
あるる「えっ? チョコ?! なんでチョコを持って来たのわかったんだろう?」
博士「それで、ジャムることはないのか? そうか、ジャムらないなら安心じゃ。それじゃ、また連絡くれたまえ」
あるる「え? 今度はジャム? チョコにジャム?? 一体博士はどんなスイーツの話を???(ドキドキ)」
博士「おお、あるるよ、待たせて悪かったのぅ。チョコがどうしたって?」
あるる「博士こそ、チョコにジャムって、かなり美味しそうな話をしてましたけど・・・」
博士「ふぉっふぉっふぉっ。さすが食いしん坊レーダーを持つあるるじゃ。聞き逃さないのぅ(笑)」
あるる「もう、博士ったら、一人じめしちゃだめですよ。あるるもにも食べさせてくださいね」
博士「残念ながら食べ物ではなく、機械の話をしておったのじゃ。チョコやジャムは『機械語』なんじゃ」
あるる「へ? 機械語? なんだか今話題のAIみたいですね〜」
博士「よし! チョコを食べる前に機械語の説明じゃ。意味がわかったら、食べてもよいぞ」
あるる「え〜、チョコの話を聞くより、食べたいんだけどなぁ〜」
機械用語を覚えよう!
様々な分野で専門用語、業界用語があり、私たち製造業が使うのは、主に「機械用語」といいます。
今回は、機械関係において、“昔から使っているけれど、普段の生活ではあまり耳にしない”言葉や、一般的な使い方とは意味が異なるもの、面白いと思う表現をいくつかピックアップし、解説してみます。
おしゃか
失敗して使い物にならなくしてしまうこと。加工ミスなどで廃棄となってしまうもの。
お釈迦さまに申し訳ないような表現ですが、失敗を繰り返さないようにお祈りしながら廃棄しましょう(-人-)。
かじり
「軸がかじった」などと表現しますが、摺動面において異物混入や熱膨張などで相手に傷を付けたり
食い込んで動かなくなるような現象です。
また、ステンレスの「おねじ」「めねじ」を締め付ける場合に、摩擦熱によって焼き付きを起こすことがありますが、
これも「ねじがかじった」と言います。
まさにリンゴをかじった時のように食い込んで滑らない状態です。
サブロク、シハチ
フィート規格での鉄板など材料の大きさです。
サブロク → 3 ft × 6 ft = 914 mm × 1829 mm
シハチ → 4 ft × 8 ft = 1219mm × 2438 mm
心心(しんしん)
部材のセンター間距離
そのまんまの表現で感覚的にもわかりやすいですね。
サチる
変化がなくなり定常状態になった時に使います。Saturation(飽和)からきていて
元々は化学において飽和状態を示す表現だったようです。
ジャムる
これはかなり一般的にも使われているかと思いますが、機械において何らかの詰まりが起こる事です。
交通渋滞はTraffic jamですからこちら「ジャムってる」などと言ったりしますね。
ダンマリ
機械が何のアラームも出さずに停止している状態の事です。
機械の黙秘権行使、原因究明に時間がかかることが多いです。
チョコ停
大きな障害のある故障ではなく、破損などを伴わない一時的なトラブルで、容易に復元できるものを言います。
「ちょこっと停止する」なのでしょう。原因がはっきりしない場合が多く、オペレータが簡単に復帰できるために
放置されがちですが、回数が多いと生産性に大きな影響を与えます。
ばか穴
ネジが切られておらず、寸法公差もない通し穴、そこに通すボルト径に対してクリアランスのある穴の事です。
きちんと加工してあるのに失礼とは思いながら使っています。
ビビり
切削加工において刃物が振動して加工面が波打った状態になること。
共振あるいは剛性不足、人も機械もしっかりしていればビビらない。
CW(clock wise)
右回転、時計回りです。
モーターにおいて出力軸側から見た時の回転方向として表現します。
回転方向は勘違いしやすいところなので、回転軸などでは出力軸側、他の旋回するものでは
「□□から見てCW」などと表現すると間違いがないでしょう。
CCW(counter clock wise)
左回転、反時計回りです。
モーターにおいて出力軸側から見た時の回転方向として表現します。
正式な用語からスラングと思われるものまで、まだまだたくさんあります。
また機会を見つけて、ご紹介しますね。
あるる「あー、楽しかった♪ 機械用語ってやっぱり面白いですねぇ」
博士「そうじゃろう、これがフツーに話せるようになると、会話のテンポもよくなるし、意思の疎通も深くなるんじゃ」
あるる「そういえば思い出しましたよ。最初に博士に教えてもらった機械用語は『ビビった』でした」
博士「おお、そうじゃった。あの時は、アイスをこっそり食べようとしておったのぉ〜」
あるる「えっ! 覚えてるんですか?!」
博士「ふぉっふぉっふぉっ。記憶力は良い方なのでな(ニヤ)」
あるる「・・・忘れてください・・・」
博士「よし。復習も無事済んだし、アイスでも食べようではないか。今日はこっそりではなく、堂々と、たくさん食べてよいぞ」
あるる「やったーー\(^o^)/ さすが博士〜。大好きです!!」