突撃レポート第19弾!!『浸水・はん濫体験水路』にアルミフレーム♪

公開日時:2019/06/26

今月の「こんなところにアルミフレーム」は、突撃レポート第19弾!!

今回は、立山工場から1時間ほど車を走らせ、富山市のお隣、高岡市へ行って参りました。

 

我々取材班が向かったのは、高岡市の大門大橋上流、左岸河川敷。

5月18日(土)に行われる「庄川・小矢部川(しょうがわ・おやべがわ)総合水防演習」の体験学習コーナーにて、「アルミフレームを使用した防災体験装置が設置される」という話を伺い、「それは実際に現場を見なければ!」と、演習前日の組み立て現場を突撃!!

装置設計・製作をされたフジワラ産業株式会社 環境技術部の中村様にお話を伺いました。

 

「庄川・小矢部川総合水防演習」は 「急流とやま!あつまれ地域の力!〜水害に備え逃げ遅れゼロへ〜」を合言葉に行われる大規模な避難訓練です。 国土交通省北陸地方整備局と富山県、高岡市、富山河川国道事務所水防連絡会が主催し、水防技術の向上・伝承や地域社会全体の防災意識の普及と防災意識の向上などを目的に実施されました。

 

当日は警察や消防など55の機関と、周辺住民や小学生など約2,300人が参加し、はん濫を想定した本番さながらの訓練が繰り広げられたそうですが、やはりいざという時は何よりも経験がモノを言いますね。今回の突撃取材で、身を以て教えられました。

 

防災意識を高め、いつ起こるか分からない災害に備えることは、大切な「命」を守ること。まずは「命を守る」活動を長年つづけてこられたフジワラ産業株式会社の素敵なポリシーからご紹介いたしましょう!

 

「ナニワの発明家」 フジワラ産業株式会社様♪

フジワラ産業株式会社様は、『発明で世の中をよくしたい』という思いで、1980年(昭和55年)に創業されました。 

すべての生命にの源・・・「水の命」を守る

愛する人と共にあるために・・・「人の命」を守る

子供たちに夢ある未来を・・「地球の命」を守る


この3つの『命を守る』をテーマとし、”なにわの発明家”と呼ばれる藤原充弘社長を中心に、省エネ・環境機械、防災機器メーカーとして開発・販売を行っておられます。

 

「水の命を守る」水環境事業では、「フジフロート自動スカム除去システム」をはじめ、「上下水道施設用モノレール式汚泥かき寄せ機」や「フロス処理装置」など数多くの装置を開発。

 

「人の命を守る」防災事業では、様々な防災製品をはじめ、大地震による津波対策として、日本初の「鉄骨構造の津波避難タワー(タスカルタワー)」を開発。その他火山水蒸気噴火対策「FM 敷き水蒸気&マグマ抜き工法」や土石流・火山噴火対策シェルターを開発し、直近では高機能繊維を採用した「ミサイル破片等落下物用シェルター」も開発し製品化されています。

 

そして「地球の命を守る」緑化事業では、地球緑化活動を積極的に行い、「岩山利用の風力+ソーラー発電システム」をはじめ、砂漠の緑地化や人工雨雲発生装置の開発提案など、世界の環境問題に貢献する数多くのアイデアを提唱されています。

その活動は「フジワラ地球防衛軍」として、各メディアにて、研究内容・活動内容を随時発信されています。 

 

ほかにも、地震による倒壊から寝ている人を守るベッド枠や、洪水にあっても水に浮く畳など、自由な発想で独自の商品開発をされており、これまでに取得した防災関連の特許は120以上!!

 

ここでは語り尽くせないほどたくさんの発明で社会貢献をされているフジワラ産業様。『ナニワのエジソン』と称され、たくさんの賞を受賞されています。

 

詳しくはフジワラ産業株式会社様の公式サイトをご覧ください♪

災害をリアルに体験する装置に、アルミフレームが!!

フジワラ産業様は、これまでの水環境事業と防災事業で培った技術と知識で、大阪市消防局の製作協力のもと洪水・浸水時の「水圧により扉が開かない」「水の流れに足を取られる」などの水災害体験装置を開発されており、防災イベント等で活用されています。

 

そして今回「庄川・小矢部川総合水防演習」において、国土交通省北陸地方整備局様より集中豪雨が起きた時を想定し、浸水の中を歩く体験水路の製作依頼を受け「浸水・はん濫体験水路」を開発されたもので、4~5人で2時間以内に組立可能なことが製作条件の一つでもありました。

 

この条件を満たせるのは、アルミフレームしかない!!

 

アルミといえば・・・NIC!! 

 

装置の設計を任された中村様はそう「ピン♪」と来たのだそうです。

 

というのも、中村様は前職時代からNICのアルファフレームのよき理解者。アルミの利便性をよ〜くご存知でしたので、今回のような災害体験装置に、ひいては防災業界にもっとアルミを取り入れて行こう!という思いから、お声がけいただきました。ありがとうございます!!

 

そして今回製作した「浸水・はん濫体験水路」がこちら!!

日本で唯一の「可搬組み立て式水中歩行体験水路」です\(^o^)/

 

じゃ~ん!!

5mもの大きな正方形の枠の中に、8角形の水路を設置して流水域を作り、水の流れを体験する装置です!!

 

一度全てを組み立てた後、8角形の水路部やステップなどをパーツごとに分割し、現地で簡単に組み合わせるという

アルミフレームの利便性を生かした再組工法♪

 

各パーツは二人で持ち運びできるよう、50Kg以下になるように考えられていました。

しかも、フレームにはマーキングが施してあるので、図面を見たり、取り付け位置を測る必要もありません!! 

 

これぞまさしくNIC&アルファフレームの成せる業(^^)v(←出たーー恒例の自画自賛モード!!)

 

アルミフレームの利便性を最大限に活用!

マーキングに合わせるだけ♪

防水シートにも事前にマジックでマーキングされており、その線に合わせて水路のパーツを順番に配置するだけ♪

 

組立作業の時短追及にぬかりがなく、見る見るうちに8角形の水路が組み上がっていきます!!

防水シートに書かれた線に合わせてパーツを配置♪

番号順に繋ぐだけ♪

水路部が出来上がれば、完成までもう一息!! 

最後の外枠1面を組み付け、防水シートのたわみを伸ばし外枠に固定していきます。

最後の外枠と取り付け♪

防水シートのたわみを伸ばして固定

そして、水路までのステップと水流を作るスクリュー部を取り付けていきます。

内側のステップを取り付け

外側のステップと繋いでいきます

地面が平坦ではないので高さを調整

スクリューを装着♪

あとは、側面に倒れ止めを設置すれば「浸水・はん濫体験水路」の完成です\(^o^)/

「浸水・はん濫体験水路」の完成♪

ここまでの組立時間は4時間・・・。

今回、アルミフレームの組み立ては初めてというユーザー様でしたので、目標の2時間を大幅に超えてしまったのですが、電動工具を使用して組み立て手順を少し整備すれば、もっと時短できるとの事でした。

 

それに、完成後でも改良・変更できるのがアルミフレームの良いところでもあります(^^)v

 

 

 

さあ、ここからは水路の中に12.5トン分の水を入れて行くのですが、4㎥の散水車で川の水を汲み上げ入れること約5往復!!

 

水位が40cmになったところで、ペットボトルを投入して水流チェックです♪ 

水漏れや不具合が無いか、そして翌日の防災演習本番で危険がないか実際に歩いて要チェックです!!

 

小学生の子供たちが体験することを想定し、水圧や水位を確認していきます。

子供には少し水位が高いかな

そして、突撃レポートということで私も流速体験させていただきました(^o^)/

 

もちろん、初体験♪

水の流れに逆らって進む時には、水圧を感じながらもしっかり足を踏み出せるのですが、

逆に水の流れに沿って歩こうとすると足が水に押され、転びそうになる感じがしました。

 

そうか!

これが『水の流れに足を取られる』と言う事なんですね!! 

 

たった40cmの水位でも、危ないということを初めて知りました(^_^;)

 

40cmだと大人の膝下だったので、子供たちの体験を考え水位を30cmになるように水を抜き演習リハーサルは終了。

 

きっと流速を体験した子供たちも、洪水や氾濫などの水害の恐ろしさはもちろんですが、水の怖さを知り、梅雨の増水や夏場の水遊びなどでの水の事故が起きないよう、防災について知識を身につけてくれるでしょう。

 

最後になりますが、この度快く取材を引き受けていただきました国土交通省北陸地方整備局関係者様ならびにフジワラ産業中村様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

 

設営時のお忙しい中、ご対応いただき誠にありがとうございました<m(__)m>

 

『全ての命を守る』というフジワラ産業様の取り組みに、NICとアルファフレームが関われたことに感謝し、このブログを通じて1人でも多くの方に防災や命を守る大切さを伝えることが出来れば幸いです。 

 

以上、今月のこんなところにアルミフレームでした\(^o^)/

 

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