いまさら聞けない基礎用語!【カ】#016 型式
公開日時:2022/12/14
型の式ってなんだ?
みなさん、こんにちは。基礎用語、案内役のあるるです。
2022年最後の基礎用語になりました。1年、あっという間ですねぇ〜(しみじみ)。
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今月の基礎用語:カ #016
型式(かたしき)
英語だと「Model(モデル)」ですね♪
カタログに載っているアルファベットと数字の組み合わせ。以前のあるるは「何かの暗号化か?」「難しくてわかんない」と、完全スルーしていたのですが、【今月のまめ知識 第95回】 商品の品名・型式・数量の回で博士に教えてもらってから、カタログを見るのが楽しくなりました。
では、今回もあるると一緒に、楽しく復讐していきましょう!
あるる「あれ、博士。何を真剣に読んでいるんですか?」
博士「おお、あるるか。新しいカタログが手に入ったのでな。
ようやく時間がとれたので、じっくり見ておるのじゃ」
あるる「カタログですか! 【今月のまめ知識 第95回】 商品の品名・型式・数量の回で、
カタログの読み方を教えてもらってから、あるるもカタログを見るのが好きになりました。一緒に見てもいいですか?」
博士「もちろんじゃとも」
あるる「ふむふむ。新商品、増えましたねぇ〜」
博士「じゃろ? だから新しいカタログを見ると楽しくて、ついつい熟読してしまうのじゃ」
あるる「なるほど。わかるような気がします。技術者あるあるですよね♪」
博士「さて、問題です」
あるる「なんですか、いきなり」
博士「『AFS』って、なーーーんだ?」
あるる「ふっふっふっ。あなどらないでくださいよ。ベーシックフレームの型式ですよね。
AFS、人呼んでアルファ・フレーム・ストラクチャ\(^o^)/」
博士「正解!! すごいぞ、あるる。こんなにも即答されるとは思わんかった」
あるる「やだなー、博士。やればできる子だって、知ってるでしょ♪」
博士「それでは次の質問です。ABLDとは?」
あるる「うっ。・・・なんだっけ? えっと、えっと・・・。Aはアルファだと思うけど、Bはなんだっけ?
えっと、えっと、アルファ・ブランチ・ロング・ドーナッツ!!!(汗)」
博士「ふぉっふぉっふぉっ。ロングドーナッツとは、あるるらしいのぅ。
なんだかドーナッツが食べたくなってきおったわ。
よし、しっかり復習したら、一緒にドーナッツを食べに行こうではないか」
あるる「やったー\(^o^)/ 間違えたのに、ドーナッツが食べられるなんて、ラッキー\(^o^)/\(^o^)/
それにしても、博士もあるるに似て、どんどん食いしん坊になってきているような・・・?♪(笑)」
商品の品名・型式・数量
通常、商品を発注する場合には、「品名」・「型式」・「数量」が必要になります。
品名
まず品名ですが、「一般名称」と「商品名」があります。
例えば、「シーケンサー」「マジックテープ」「デジカメ」は特定のメーカーの商品名であり
一般名称はそれぞれ、「PLC(プログラマブルコントローラ)」「面ファスナー」「デジタルカメラ」です。
ただ、商品名が普及しすぎて一般名称だと逆に通じないこともあり、口頭だとつい商品名を使ってしまう事も多いものですが、書面にするときには注意が必要です。
「アルミフレーム」も、アルミニウム合金押出形材による構造部材の一般名称です。他に「アルミニウムプロファイル」と呼ぶこともあります。当社の商品名は『アルファフレーム』です。
型式
次に型式(または型番、品番など)です。
これは具体的に商品を特定するためのもので、数値・アルファベットおよびその組み合わせで表されることが一般的です。
車で言うと、一般名称は自動車、商品名は通常言うところの車名であり、型式は車検証に書いてあるアルファベットと数値の組合せです。
型式で物は特定できるのですが、業者やマニアでもない限り車名で話をした方がお互いにイメージがわいてわかりやすいですね。
機械・装置の打ち合わせにおいても、商品名で話をした方が誤解も生じにくく、うまく進みます。
ある意味、緩いところがあり、型式が正確であれば品名はどちらでも通用することが多いですが、商品登録などされている場合には正確に記載しないと不具合が出ることも考えられます。
そして、この型式ですが、一見すると、アルファベットと数値の組合せでしかも長いため、覚えにくく、間違えやすく、頻繁に使用するものは良いとしても、頻度の低いものだとよく確認しないと間違えやすいものです。
しかし、そのアルファベットと数値は意味を持っていることが多く、それを把握すると意外に覚えやすく、使いやすいものです。
そこで当社事例で紹介してみることにします。
アルファフレームの中で、ベーシックフレームは原則として以下のルールで型式を決めています。
付属品のボルトナット類については、ここでは無しとして別にリストアップして手配しても構いません。
また、アクセサリー類においても商品名に関連のあるアルファベットから始まり、フレームやブラケットの型式ルールに準じた数値表記としています。
例えば、レベリングフットベースのM6規格60×60用は、「LFB-6060-6」という型式になっています。
数量
最後に数量です。
これはもちろん、フレームであれば必要本数、ブラケット、アクセサリーであれば必要個数で良いのですが、ひとつ注意事項があります。
ほとんどのボルト、ナット、ナットホルダーは50個入りパックを準備しており、これは型式末尾にP50と記載することになっています。
例えば、座金組込み六角穴付きボルト、「CSW-06-20」の50個パックであれば、「CSW-06-20-P50」となりこれは数量1で50個入りとなります。
また、結束バンドを固定するタイクリップも、「ATC-68-P100」と数量1で100個入りとなりますからその型式での員数を理解しておくことが必要です。
商品やメーカーごとにその規則性が異なる型式ですが、その規則性を意識することで、ずいぶんと楽になるのではと思います。
あるる「ふむふむ・・・。そうだよねぇ・・・・。
博士「どうした、あるる。神妙な顔をして」
あるる「いえね、こういう基本的なことって、普段意識してないだけに、こうして改めて勉強すると、大事さがよくわかるというか、染み渡るなぁ〜って思って」
博士「えらいっ! えらいぞ、あるる! そうなんじゃ、基本を軽んじる人も多いが、基本こそ繰り返し学ぶことで、自然と身に付くものなんじゃ。大事なところに気づいてくれたのぅ。あるるも成長したのぅ〜」
あるる「てへ、それほどでも」
博士「ほれ、ご褒美じゃ♪」
あるる「わ〜〜〜、ドーナッツだ〜〜〜っ! しかも長〜〜〜い\(^o^)/」
博士「ロングドーナッツじゃ(笑) アルファサンタから、一足早いクリスマスプレゼントじゃな♪」