第19回 M-Tech 機械要素技術展 突撃レポート!
公開日時:2015/07/28
去る6月24日〜26日まで、東京国際展示場ビッグサイトにて
「第19回機械要素技術展」が行われました。
今回はブースを1.5倍に拡張し、工場の生産ライン“ミニモデル”を再現!!
いつもとは一味違った展示内容で出展しました。
お忙しい中、弊社展示ブースにお立ち寄りいただきまして、誠に有難うございました。
改めてこの場を借りてまして、スタッフ一同、心より御礼申し上げます m(_ _)m
ブース内では、双腕ロボット「ねっくん」と洗浄機のコラボレーションや、
アルファクリーンブースと微粒子可視システムによるデモ、高減衰フレームなどなど・・・
「装置メーカー」として培ってきたNICの技術を間近でご覧いただけたかと思います。
いつも以上に力の入った今回の展示会。
準備も計画を立て念入りに、のはずが!相変わらず間際になってバッタバタ…(^_^;)
そんな事前準備の珍百景や、いざ会場設営という時に起きた大ハプニング!!を
面白おかしくお届けしたいと思います\(^o^)/
今回の主役!!双腕ロボットNEXTAGE「ねっくん」初披露♪
ロボットと人間の共存作業により効率化を図るべく、新たな装置開発を目的として
THKインテックス株式会社から購入した双腕ロボットNEXTAGE「ねっくん」。
今回の展示会では、人に代わって「ねっくん」が小型部品の洗浄工程で作業を行いました。
ねっくん動作のプログラミング担当は、METALEX2014 in バンコク 現地レポートで
登場した「ワーイ」です。
普段は愛知事業所で勤務するワーイですが、ねっくんに新たな命を吹き込むために
しばし家族と離れて富山流杉工場へ!
ねっくんを優しく見守る「ワーイ」
難しくて頭が痛くなるような講習を受け、なかなか思うような動作にならず
顔も見たくないと嘆いた日もありましたが(どっちが子供???)、
ねっくんを見つめるワーイは真剣さを通り越して、育ての親とも思えるような
何ともいえない優しい表情を浮かべていました。
次第にねっくんと心が通い、思うように動いてくれるようになりワーイも一安心。
これぞ、努力と愛(?)の賜物です♪
こうなれば、もう愛おしくてたまりません!!!
「この子に名前をつけなくては」(ここで「ねっくん」と命名)
「会場で、ねっくんに洋服を着せてあげたい」
「ねっくんが際立つような、カッコいいブースにしたい」
と、話すワーイを見てるだけで心が温かくなりました(*^_^*)
ねっくんもバッチリ!洗浄機の動作確認もバッチリ!
あとはトラック移送中に、ねっくんが怪我しないように大切に梱包してお見送り♪
この状態が怪我人みたいだね(^_^;)
その愛くるしいしぐさで、お客様のハートを鷲掴みにしておいで~♪
と、ワクワク・ドキドキ心躍るワーイなのでした。
ところ変わって立山工場では
今回はブースを1.5倍と拡大したので、やぐらのプチ改造が待っていました。
ねっくん、洗浄機、クリーンブース、高減衰フレーム、体験コーナー・・・。
ブースが大きくなったとはいえ、展示物も大きいので展示スペースを考慮しなければなりません。
今ある物を利用して、ミニ工場をイメージしつつプチ改造開始!
まずは、毎回使用している正面の門にあたる部分の改造です。
若干ブースの幅が長くなったので、梁の部分を延長し電飾看板を取り付けてバランス調整。
こんな事しなくても良かったと後で気づくのですが・・・。
念のため展示会事務局に小間寸法を確認し、これでぴったり寸法!
の、はずだったのですが・・・・
この時はまだ、後に起きる大問題に気づく者は誰一人として
おりませんでした。
そしてお次は、天井部の梁と柱、連結部の下準備。
しかし、社内の組立スペースは、お客様の製品組立中で満員御礼状態!
そこで・・・↓↓↓
C棟のトラック搬出入シャッター前(^_^;)
われら展示会準備隊は、屋根のあるC棟トラック搬出入シャッター前での
作業となりました(^_^;)
さらに事務所では、事務服を脱ぎ捨て作業服に変身!!
展示台の大きさに合わせて作ったフレーム枠に、予め展示用サンプルフレームや
ブラケットを固定しそのまま展示台に載せちゃおうという作戦です(^^)v
枠内に全ての製品をバランスよく並べ、タップ穴を開ける位置を決めていきます。
あぐらをかいた大男に見えますが、れっきとした女性ですよ!!
何とか全てを並べきり、次は下穴が見えない手探り状態でのボルト締め開始!
とっても地道な作業でしたが、これでもう現地でフレームのドミノ倒しをすることも、
フレームに傷が付くこともありません。
撤収時も簡単に梱包できるし、いつでも簡単に持ち運べるので
今後色んなところで役に立ってくれると思います(*^_^*)
いざ!ビッグサイトへ!!!
今回は、大きな展示物が多いので4tトラックを2台チャーターしたのですが
本当に全部載りきるの???という不安を抱きながら作業開始。
トラック到着!積み込み作業開始です。
流杉工場で先に積まれてきた「ねっくん」と洗浄機に加え、
クリーンブースややぐら、展示台など、次々と載せて行きます。
無事にねっくんも同乗し、上手に積み込みできました。
写真を見て「空間が多いぞ?!」と思われたかもしれませんが
上積み出来ない展示物が多い中、これでもスキマなく
そして安全性にも気をつけての配置なんですよ(^_^;)
何とか無事に積み込み完了♪
私たちの展示会への思いも乗せて、いざビッグサイトへ!!!
ビッグサイト到着!ブース設営開始です!!
富山から運び込まれた荷物が所狭しと並べられる中、何やら神妙な面持ちの設営部隊。
おいおい、どうした、どうした・・・?!
やぐらの梁を眺めて討論中!!
ここで、大問題発覚!!!
なんと、ブースの寸法が間違っていたのです(>_<)
痛恨の勘違い!
6000×8100と聞いていた寸法が、
実際には5400×9000だったのです!!
奥行きは現地で調整が出来るよう長めに設計していたので問題はなかったのですが
正面の門を延長改造した分が、小間スペースからはみ出てしまう結果に・・・。
しかし、今まで幾度ものハプニングを乗り越えてきたNICの設営部隊は
慌てることはありませんでした。
当初、門柱の側面(赤いパネル部)に天井の梁を連結する予定でしたが、
門柱の上に梁を載せ、幅を縮め天井高さを上げるという作戦に変更。
赤いパネル部の上に梁部を取り付けるため改良中。
そして中間柱の接続部分も高さ調整を行い、床面から電気配線を通して
せーのと、起こして天井の梁を取り付けていきます。
息を合わせて、よっこらしょ!!
続いて門柱と中間柱、さらにその奥の壁側の柱へと天井梁を取り付けていきます。
天井の梁を結合し、スポットライトを取り付けていきます。
工場をイメージし、天井の梁をわざとアルミフレームむき出しで見せるという演出♪
雑で、安っぽく見えるのではと不安でしたが、フタを開けてみると
「なかなかいい雰囲気じゃな~い♪」と、みんなご満悦の表情。
「よし! じゃあ電気を点けてみよう」と、スイッチON!
あれ??
「なんで付かないんだ???」と、再びザワザワ・・・
「配線は中間柱の中を通ってるから、柱を倒してみないと分かりません。」
「いぃっ~!!天井も全部取り外して最初からやり直しだぞ!
「あぁ~なんて日だ!!(お笑いコンビ「バイきんぐ」小峠風)」
みんなが愕然と力尽きた次の瞬間・・・?!
あっ!
と、大事なことに気づいた人物が約一名。
「さっき天井側の配線つなぎ部分を外したんだったっ!!」
・・・・。
とってもお惚けな「ぶーみん」なのでした(・_・;)
よかったぁ〜、なんだよぉ〜と、いろんな感情が混ざりあう中
電気も無事点灯\(^o^)/
ハプニングのおかげで天井が高くなり、かえってブース内の空間が広く感じ
まさに怪我の功名!!
こんな事が出来るのも、アルミフレームだからこそ!
ブースがアルミでよかったと、なんともポジティブな設営部隊でした。
大枠が出来上がったので、本日の作業はこれにて終了♪
まずは皆さま、おつかれさまでした〜!
設営2日目(開幕前夜)
大騒ぎだった初日から一夜明け、気分一新準備にとりかかるスタッフ一同。
本日は架台や展示物、アクセサリー小物を展示して
お客様の動線をシュミレーションしながら全体のレイアウトを行いました。
細かな作業が苦手な「ザワイー」と「ノッポジージョ」
今回の主役「ねっくん」と洗浄機の動作確認も真剣です!!
良いぞ「ねっくん」と声をかけてるかの様な「ワーイ」
ブースが大きくなると、細かな作業も多く、お客様をお迎えする準備が整ったのは
夕方16時を回る夕暮れ時。
ホッとする間もなく一足早いお客様が・・・。
なんと、フジテレビの朝のニュース番組「めざましテレビ」の
クルーご一行様が取材に来られたのでした!!
翌朝のめざましテレビで「微粒子可視化システム」が紹介されました!
NICのブースや製品が全国放送されるとあって、
スタッフ一同、ドキドキ&ワクワク。
その他のメディアからも取材依頼があり、
マスコミ効果を密かに期待しつつ、幕を下ろした開幕前夜。
明日から始まる3日間。みんな、気合入れて頑張るよ!!!
と、期待に胸を膨らませながらの冷たい1杯は格別なものでした(^^ゞ
第19回機械要素技術展(M-Tech)の開場です!!
さぁ、いよいよ開幕です!!
お掃除して、お客様をお迎える準備は万端です!
と、その前に。
今回の展示内容をざざぁーーーっとご紹介したいと思います!!
都合が悪く展示会場に来られなかったお客様、
ブース内が混んででゆっくり見られなかったお客様、
どうぞごゆるりとご覧ください。
まずは、今回の目玉! 双腕ロボットNEXTAGE「ねっくん」による
セル生産ライン小型部品洗浄工程のデモンストレーションです!!
背景の工場画とベストマッチだね♪
洗浄された部品を、いろんな角度からチェックして
キレイになっていれば「うん、うん、大丈夫」とうなずきながら
次の部品に持ち替えるという、お茶目な動きもプログラムしました!
そんな、動いている「ねっくん」もありますよ〜。
一生懸命に働きながらも愛らしいその姿は
一見の価値あり!
ぜひご覧ください!
続いて、となりには新日本空調様突撃レポート こんなところにクリーンブース!!で
ご紹介しました、新日本空調様と再コラボ「微粒子可視化デモ」。
開場当日の朝、「めざましテレビ」でバッチリ放映されていました!
セミコンでもご紹介した微粒子可視化デモ
微粒子可視化システムにより、目に見えないチリやゴミ等をレーザーで「見える化」し、
特殊な高感度カメラで撮った映像をモニタで確認することが出来るのです。
そしてブース内の微粒子が、あっという間にブース外に押出され空気がきれいになる様子、
すなわち!!アルファクリーンブースの性能をご覧いただきました。
そしてこちらはセミコンでご紹介しました「高減衰フレーム」。
アルファフレームの内部に、振動を抑える特殊加工を施した
横河ブリッジ様の「高減衰フレーム」体験コーナー。
パッと見では分かりませんが、
下段がノーマルフレーム、上段が高減衰フレームです。
実際に普通のフレームと高減衰フレームを叩いていただき、
音や響き方の違いや、モニタに映し出される振動数や振動収束時間の違いを
見ていただきました。
そして、NIC一押しのトータルサポートサービス「カクチャ」コーナー\(^o^)/
手に取りやすい大きさのマーキングサンプルと動画説明
モニタの手前ある2種類の冊子は、NIC初の試み!
マンガでわかる「KAKCHAR読本」と、
もっと便利にアルファフレームを使って頂けるようNICの知識や技術を集約した
~NICのうまい使い方~「うまく使おうアルミフレーム」です。
2冊とも、かなりの力作だと自画自賛しております(^_^;)
パンフレットではうまく伝えられないカクチャの良さを、
もっとたくさんの方に知っていただくため、
分かりやすくマンガにしてみました!!!
ひとつの会社をモデルに、設計から納品までの全工程でお客様が困っていることを
お助けヒーロー「カクチャマン」が必殺技を繰り広げ
解決していくという楽しい内容でカクチャをご説明しています。
もう一冊の「うまく使おうアルミフレーム」は、装置メーカーであるNICが開発した
アルミフレームならではの特徴をはじめ、設計や組立時の技術ポイントなど、
もっと便利に使っていただける豆知識が満載♪
この2冊を手にブース内をご覧頂くことで、時間のないお客様にも分かりやすく
ご説明できると思い、今回の展示会に向け急ピッチで制作しました(^^)v
会場でお配りしておりましたが、私どもの不手際でもらってないよ!というお客様、
今からでもご希望がありましたら早急に発送させていただきますので
お手数ですが下記よりご連絡ください。
https://alfaframe.com/inquiry#ENQCGI#
では、ご案内を続けましょう。
あれに見えるは事務所でコツコツと作っていた
あの展示用サンプルフレームとブラケット、蝶番・・・
その横には、これまた今回初の試み!
NICフレームの美しさ&強さを
目で見て、触って、ボルト締めなどを体験していただくコーナーです(^o^)/
ジャストフィット!!!
地道な作業が報われました(^^)v
NICフレームの表面処理はアルマイト処理の上からクリア塗装が施されています。
クリア塗装「有」と「無」では何がどう違うのか、それぞれのフレームを見比べてもらい
光沢の違いやナットの滑り具合、適正締付けトルクでボルトを締めていただきながら
アルファフレームの特徴を実感していただきました。
実際ご体験いただいたお客様からは、
「NICのフレームはピカピカだと思っていたけど、ただキレイなだけじゃなかったんだね。」
「アルミって弱いイメージだったけど、NICのフレームなら安心して使えそうだ。」
と、とっても嬉しいお言葉をいただきました!!!
感無量でございます<m(__)m>
おかげさまで、今回の展示会も大盛況♪
たくさんのご来場ありがとうございました♪<M(__)M>
また、今回は、北陸新幹線が開通し、富山-東京が日帰りでも滞在時間が長くなったので
普段工場内で作業している現場の社員や、受注や出荷業務を行う事務所の社員も、
日替わりで見学に来ることが出来ました!
貴重な体験ができました!
事前に訪問するブースを決めて、営業マンがアテンドし会場内を見学したのですが、
会場の大きさに圧倒されながらも最新技術を目の当たりにし、
緊張&刺激的な1日だったと思います。
実際にお客様が使用されているアルミフレームを見て、
市場の需要や何が求めているのか、そして自分たちは何をしなくてならないのかなど、
今の自分の仕事と向き合い、各自これからの課題や目標が見えたようです。
見学者のみなさん、お疲れ様でした。
これからも一緒に、お客様に喜んでいただけるよう頑張っていきましょうね!!!
今回の展示会はいろんなハプニングもあり準備も大変でしたが、
それ以上の感動を得ることが出来ました。
ご協力いただきました、新日本空調様、THKインテックス様、横河ブリッジ様
色々とお力添え頂き、ありがとうございました。
最後になりますが、たくさんのお客様にご来場いただきましたこと、
たくさんの嬉しいお声をちょうだいしましたことありがたき幸せでございます。
改めて厚く御礼申し上げます。
スタッフ一同、心より感謝の思いを込めまして・・・
誠にありがとうございました<m(__)m>
次回もお客様に役立つ製品と技術を集結し、パワーUPに挑みます!!
再びお目にかかれる日を楽しみにしております♪