【Q&A vol.32】「電蝕」が起こると聞いたが、アルファフレームは大丈夫?
公開日時:2015/11/25
【Q】「電蝕」が起こると聞いたが、アルファフレームは大丈夫?
アルミニウムと異種金属を接触させると電蝕が起こると聞いたのですが、
それはどのような現象でしょうか?
また、アルファフレームは大丈夫なのでしょうか?
【A】これは通電するからおこる事で、アルファフレームは導通がありませんから電蝕も起こりません。
ご質問ありがとうございます。
「電蝕」とは、電気化学的腐蝕の略。
異種金属が接触し、その間に電解質溶液となる液体があった時に、
異種金属間の電位差からイオン化傾向の強い金属から弱い金属に電子が移動し、
電荷を失った金属原子が溶液中にイオンとして溶け出すことで、金属が腐食する現象です。
これは通電するからおこる事であり、アルマイト処理はその防止目的もあります。
表面抵抗値は通常のアルマイトでは、1010~1011Ω程度、
アルファフレームでは、さらにアルマイトの上にクリアーのアクリル被膜がありますので、
1016~1019Ω程度となっており、そもそも導通がありません。
従って、電蝕も起こりません。
尚、積極的に導通させたい場合は、アースナット(NSMEシリーズ)があります。
これは微小な突起で被膜を破って導通させるもので、接触面積を極小とすることで
電蝕の影響を最小限としています。