【Q&A vol.112】アルミフレームのアルマイトは黄や赤などに着色はできますか?

公開日時:2022/07/27

【Q】アルミフレームのアルマイトは黄や赤などに着色はできますか?

アルミフレームのアルマイトは黄や赤などに着色はできますか?

【A】はい、可能です。

お問い合わせありがとうございます。


自由な色の着色に関しては後処理での塗装となります。


これについては、Q&A vol.102『アルファフレームに希望の色を塗装することは可能でしょうか?』

をご参照ください。
https://alfaframe.com/qa/20713.html

参考に、アルミニウム合金押出形材の表面処理について簡単に説明します。
当社のアルファフレーム標準品では陽極酸化塗装複合被膜となっています。

酸化被膜層というのは陽極酸化処理を行った層で、いわゆるアルマイト層です。

この部分は微細な孔を持つ多孔質皮膜であり、その孔から腐食や変色などが起こりやすいため、この孔を塞いだり不活性化する処理が必要となります。


その処理方法と着色方法を説明いたします。


・電解着色
酸化皮膜の微細孔内に金属または金属化合物を析出させることで発色させます。これはステン色、ブロンズ色、黒色などが可能です。

・電着塗装
アルミニウム材料を塗料槽内に浸漬し、電圧を印加して電気泳動現象によりアルミニウム材表面にアクリル塗料樹脂を析出させる方法です。電着塗装後に焼付乾燥を行い塗膜とします。クリアー艶有り、クリアー艶消し、ホワイトなどが可能です。

・封孔処理
酸化被膜のみでは微細な孔により耐食性が悪いため、この孔を閉じる処理です。

これらの処理を行う場合は、ある程度まとまった量が必要となります。

尚、一般のアルミ材でカラーアルマイトが行われていますが、それは電解孔に染料を浸透させ、孔の内部に染料を吸着させるものであり、一般にアルミニウム合金押出形材の行程ではこれは行われておりません。

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