【Q&A vol.108】フレーム加工の公差について教えてください。
公開日時:2022/03/23
【Q】フレーム加工の公差について教えてください。
アルファフレームを加工した際の公差について教えてください。
【A】特に指示の無い場合は、一般公差中級レベルで行っております。
公差指示のある場合については
・穴公差についてはH7まで可能
・切欠き等の幅、長さについてもH7相当の公差まで可能
・穴加工のピッチについては機械精度として±0.05
但しアルミニウムの線膨張係数、2.36×10⁻⁵を考えると1000mmで10℃の温度変化により1000×10×2.36×10⁻⁵=0.236と、0.236mmの寸法変化があります。
加工機本体はスチールなので線膨張係数は1.17×10⁻⁵とアルミニウムの半分程度であり、この差分が加工時の母材温度と組付け環境時の母材温度差がある場合に変化することを考えておく必要があります。
特別に管理する必要がある物についてはご相談ください。
面の平面度や平行度、直角度と言った幾何公差に関しましては、アルミニウム合金押出形材の許容差自体が以下表のレベルであります。
側面をバイスでクランプした状態で上面を切削後にアンクランプするとバイスで矯正されていたねじれ、曲がり分が戻り、切削面の平面度は加工状態を維持できません。
そのためこういった面の幾何公差を保証する加工は行っておりません。