【今月のまめ知識 第37回】蝶番の許容荷重について
公開日時:2016/04/15
で、なおかつ賢いから番長・・・って、いつのまにか皆が呼ぶようになったんじゃないかと(ドヤ顔)」
『つなぎめ』という意味なんじゃ」
建築業界などでは「丁番(ちょうばん)」と言ったりしているんじゃよ」
今回は「蝶番(ちょうつがい)」についてお話しします。
「丁番(ちょうばん)」という表記を使っている場合もありますが
NICでは「蝶番(ちょうつがい)」という表記で統一しています。
(アルファフレーム総合カタログP188~をご参照ください)
蝶番には許容荷重が表示されていますが、2個使用時となっています。
今回はこの意味について説明します。
蝶番を2個使ったときの許容荷重
蝶番の許容荷重は、標準的な使用方法での扉の質量となっています。
標準的な使用方法とは、縦使い(扉の側面に蝶番が付いている)した場合で、
A=2×Bの場合です。
A:蝶番の取付ピッチ
B:蝶番の回転軸中心から、扉重心位置までの寸法
蝶番を横使い(扉の上側または下側に蝶番が付いている)した場合には
取付ピッチに関係なく、記載の許容荷重が扉の最大質量となります。
縦使いにおいてA≧2×Bの場合は安全側となりますが、
A<2×Bの場合には、許容荷重を小さく見る必要があります。
これを検討すると
WとWaの関係を導く
θ=tan-1(0.5A/B)
Wb=W・cosθ
Lb=B/cosθ
Wa=Lb・Wb/A
これを解くと
Wa=W(B/A)
と、シンプルな比であることがわかります。
許容荷重は、A=2Bの場合なので、許容荷重値に係数kとして
k=A/2B
を乗じた値が、許容できる扉の質量と言うことになります。
例として、A=Bであれば
k=1/2
となり、表示許容荷重の1/2ということになります。
蝶番の許容荷重は、扉の開閉頻度や取扱い方などによって大きく異なりますので、
あくまでも参考値と考えてください。
なお、ガススプリングなど取り付けた場合には、もちろん別に検討する必要があります。
あるる「・・・・」
博士「どうした、あるる。固まっているぞ」
あるる「・・・ちょっと計算に追いつかなくて・・・」
博士「ゆっくり理解すればよいぞ。マイペースが一番じゃ」
あるる「え? 一番? あっ! ひらめきました!
“丁度いい具合にやるのが一番”ってことで「丁番(ちょうばん)」。なんちゃってぇ~」
博士「山田くぅ~ん、座布団一枚、持ってっちゃってぇ~」
あるる「えーーーっ。よくで来たと思ったのに・・・(しょぼん)」