アルファ博士の気ままにトーク♪ 第1話 飛行機の離発着がカッコ良すぎる!!

公開日時:2021/09/29

う、うぉほん。

皆さん、こんにちは。「アルファ博士」です。

 

メルマガ編集部から「何でも博士の好きなことを書いてください!」と言われ、気軽に引き受けたこのコーナー。でも、いざとなると何を書けば良いものか・・・。やれやれ、こりゃ厄介なことを安請け合いしてしまったか?などと思いながらも、こんな機会は滅多にないと、我が身を振り返ってみました。

 

すると、子供の頃から色んなことに興味津々になっていたこと。気になったことは自分が納得のいくまで観察し、答えを探してきたことを、改めて思い出しました。

 

中でもハッキリと覚えているのが、近所の町工場の風景です。当時の工場は中が丸見えだったので、切屑が出て金属が削られていったり、青白い光の中で鉄がくっついたりする様子が面白く、時には中に入って話を聞くこともありました。

 

「三つ子の魂百まで」と言いますが、今でもその探究心、納得いくまで観察を重ねるところは健在です。「そうか、これを書けばいいのか!」と腑に落ちた次第です。

 

ということで、第一回目は大好きな「飛行機」について、気ままに語ってみたいと思います。

 

@ @ @ @ @ 

あるる「早くも新コーナー、スタートですね! 博士のことだから、『まめ知識』100回記念のご褒美に、のんびり旅行にでも行っているのかと思ってましたよ」

 

博士「おお、あるるか。久しぶりじゃのぅ。わしもそのつもりじゃったのだが、このご時世じゃろう。まだ当分旅行は「エアー」じゃな」

 

あるる「エアー旅行! あっ! だから今日のテーマは飛行機なんですね! さすが博士 「エアーつながり」でテーマを決めるなんて、おっしゃれ〜♪」

 

博士「いや・・・そこまで考えてはおらんかったが・・・。ま、そういうことにしておくか(笑)」

 

 

 

飛行機の離着陸を色々と観察してみた!

COVID-19の影響により移動が制限されて1年半もの月日が経ちました。公共交通機関を利用する機会も激減しましたが、移動のための乗り物はいつの時代でも夢の対象であり、技術者にとっては興味の対象です。

 

それらはちょっとした機会にたくさんの楽しみを与えてくれますが、中でも「航空機の離着陸」は特別に感じる人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回、航空機の離発着時に過去に撮影したものを、いくつかピックアップしてみました。

いずれも機内モードであれば常時使用できるようになった2014年9月以降の動画です。すべて自前のスマートフォンで撮影しました。

 

ボーイング787-8の着陸時

まずは、ボーイング787-8のROLLS ROYCE製 ターボファンエンジンで着陸時に

スラストリバーサー(いわゆる逆噴射)が作動した時の動画です。

 

 

2015年1月5日 冨山→羽田 NH316便(羽田空港着陸時)に撮影

エンジンカバーの一部が後方にスライドし、内部で噴出ガスをせき止めてこの開口部から斜め前方約45°程度の角度で吹き出します。

雨天の時などは水煙によって流れの方向が良くわかります。

ボーイングB737-800の着陸時

次は、ボーイングB737-800の着陸時の写真です。2018年3月18日 富山→羽田 NH316便(羽田空港着陸時)に撮影しました。

 

飛行中の状態と比較すると主翼前方のスラットが大きく張り出し、後方でスポイラーが立っているのも見えます。

写っていませんが主翼後方ではフラップも大きくせり出して揚力を稼いでいます。

飛行中

着陸時

接地後の制動は、スポイラー、スラストリバーサーと、そして車輪のブレーキであり、最も過酷な仕事をするのは車輪です。


通常の旅客機は機体の下に翼がある低翼機なので機内からは見えませんが、本体の上に翼のある高翼機であれば車輪の接地の様子がわかります。


ターボプロップ機(プロペラ機)は地面とプロペラの距離を稼ぎ、異物の吸い込みを避ける目的で高翼機が多く、ボンバルディアDHC-8-400もその一つです。

2019年4月19日 福岡→小松 ANA4648便(福岡空港にて撮影)

では、その着陸動画です。

2015年1月27日 松山→伊丹 ANA1644(伊丹空港にて撮影)

接地の瞬間は迫力あり、またその後は車輪の上下動でリバウンドがほとんど起きておらず、パイロット氏もダンパーも素晴らしい仕事をしていますね。

DHC-8-400の離陸時

次に同じくボンバルディアDHC-8-400の離陸時の様子です。

 

2015年1月27日 松山→伊丹 ANA1644(松山空港にて撮影)撮影

離陸したら、さっさと脚(ランディングギア)を片付ける、一連の動きが良いですね。

エンジン始動時

順序が逆になりましたが最後にエンジン始動時の様子です。

ターボプロップ機は同時ではなく右側エンジンから始動します。

左側は乗降口なので後からという事らしいですが、通常はもちろんドアクローズ後にエンジン始動ですね。


始動から徐々に回転数が高くなっていくのですが、スマホで撮影したので秒30コマでありコマ送りのようになっています。

2015年1月27日 松山→伊丹 ANA1644(松山空港にて撮影)

プロペラは6枚なので、1/30で60°回転した場合に静止画と同じ画像になるはず・・・。

とすれば1回転は1/5秒なので、300r.p.m.の倍数で6枚羽が静止状態に見えるはず!!

この動画の47秒くらいのところで300r.p.m.、56秒くらいのところで600r.p.m.でしょうか(*^_^*)

 

ずっとメカニカルな話をしてきたので最後に雰囲気を変え、夕日を浴びた機体の反対側で、主翼先端とエンジン下面にこぼれた夕日があたっている写真を付けておきます。

 

2019年7月23日 成田→バンコクNH807

成田離陸の2時間後にとった景色です。

オレンジの縁取りが美しい・・・

1日も早く自由に行動できる日々が戻ることを願いますが、その時には翼のないところで景色を見るのも良いですが、機会があれば翼やエンジンの横でも楽しんでみてください。

あるる「博士、すごーーーい! なんという貴重な映像の数々\(^o^)/

博士「楽しんでいただけたかの?」

あるる「はいっ!もちろんです! それにしても、なんであんなにドンピシャな映像が撮れたんですか? まさか、全部の飛行機の座席を把握しているとか・・・?!(博士なら充分ありえるるるる・・・)」

博士「いやいや、さすがにそこまでは。ただ、この辺に座れば・・・と、ある程度狙いをつけておるだけじゃ」

あるる「それだけでも十分スゴイです!! そんな世界があったんですね!!」

博士「ふぉっふぉっふぉっ。大袈裟じゃのう」

あるる「よーし、あるるも博士を見習って、飛行機に乗る時は、「自分の見たい景色が見られる席」を狙います!!」

 

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