おーっとテック物語 第49話 立山第1工場・C棟建設の軌跡(前編)

公開日時:2022/08/18

前号までのお話

2019年10月15日 火曜日。愛知県清須市清州田中町に完成した『新・愛知事業所』が本格稼働しました。これをもって42話から48話までお届けしてきた「愛知事務所編」が完結となります。

 

2010年から2019年まで、9年の歳月を今振り返れば、東海地区担当者の孤軍奮闘から始まった東海エリアへの進出。拠点となる事務所を移転するたびに、まるで出世魚のごとくステップアップを果たしてきました。

 

一人拠点の愛知県小牧市からアルファフレーム東海(東海営業所)の拠点となった愛知県刈谷市。東海エリア初の工場にして愛知事業所の拠点となった名古屋市鳴海町。そして現在。愛知県清須市に新設した愛知事業所は、東海エリアの要として日々チャレンジを続けています。<愛知事業所編・完>

立山第1工場・C棟建設の軌跡

さて、今回の舞台は富山県の立山工場。立山第1工場敷地内に建てられた技術センター、別名「立山第1工場C棟」(以下C棟)完成までの軌跡に迫ります。

 

C棟が完成したのは2013年(平成25年)の12月。愛知県刈谷市にアルファフレーム東海(東海営業所)が開設された翌年です。

 

立山第1工場は、その当時「立山工場」と呼んでいましたが、2022年4月に建設した立山第3工場完成を機に、「立山工場→立山第一工場」、「立山事業所→立山第2工場」へと名称変更しています。よって現在の呼称に統一してブログを書き進めます。

 

C棟建設が発表されたのは、2013年の5月。アルファフレームの切断工程からマーキング工程に至る一貫した生産ラインの拡張・充実を目的に、新工場の建設が決定しました。

 

★プレスリリー:新工場建設に関するお知らせ

 

 

立山第1工場にはすでに「N棟」と「I棟」が建っており、今回建設する新工場をもって、N・I・Cの3つの建物が完成します。

 

N棟は立山第1工場のメインとなる建物。I棟はNICのブレインである開発センター。そして今回新設するC棟は、NICのものづくりの技術が集結する技術センターになるのです。

N棟の玄関

N棟エントランス♪

I棟の玄関

I棟エントランス♪

C棟いよいよ着工! 地鎮祭から杭打ちへ

2013年7月22日(月)10:00より、C棟建設の安全と繁栄を祈願して、「地鎮祭」が執り行われました。

 

その日の立山は曇り空。朝から蒸し暑い中、参加者は汗を流しながらも、NICの未来を真剣に祈願しました。

地鎮祭が終わると、あれよあれよという間に工事事務所が立てられ、いよいよ着工。工場敷地内にショベルカーが入り、まずはコンクリートを剥がすところから工事が始まりました。

 

そして、杭打ち。地上30m以上もある杭打ち機に特殊なドリルを装着し、地中深く穴を掘って行きます。1本の10~15m位もあると思われる杭が全部で21本、次々と地中深く埋められていきました。

 

途中でゲリラ豪雨に見舞われるというアクシデントもありましたが、そこはものづくりのプロの仕事。上手に溝を掘って水を逃し、工事再開。見事にC棟をガッチリ支える土台が出来上がりました。

 

基礎工事開始

無事杭打ち工事が完了し、お次は基礎工事の開始です。

まずは、柱の基準となるプレートを取り付け、鉄筋を組んでいき、鉄筋の基礎に「型枠」を取り付け、しっかり固定。そこにコンクリートを流し込んでいきます。

 

しばらくして型枠が外されると、コンクリートの土台の全貌が見えてきました。かなり広い建物になりそうです。

 

続いて、工場の床部分になるであろう地面に、セメントの粉を混ぜて土壌改良していきます。かなりきめ細やかなコンクリート粉が使用されています。

建築中の「C棟」は高さが約12m。隣の「I棟」よりも高くなり、地上3階建てのビルと同じくらいの高さになるそうです。

いよいよ外壁工事用の足場も組まれ、工事現場らしさが増して来ました。

 

今後どのように工事が進むのか? この続きは次回のお楽しみということで。

<つづく>

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