メカトロテック ジャパン 2019(MECT2019)来場の御礼とご報告

公開日時:2019/10/30

2019年10月23日(月)〜26日(土)までの4日間、ポートメッセなごやにて

「メカトロテック ジャパン2019(MECT2019)」が開催されました。

 

1989年にスタートして以来、2年に一度、西暦の奇数年の秋に開かれるMECTは、今年で通算17回目を迎えます。

工作機械展では国内最大規模といわれるMECTに、NICは「装置メーカー」として出展いたしました。

 

どーんと横長に構えたブースには、「近未来工場をご提案」をコンセプトに、生産ラインのモジュール化による作業工程をイメージして展示しました。折しもMECT2019のメインコンセプトは「ミライ、ゾクゾク」。NICのブースも文字通り、ゾクゾクするような未来を想像させる展示内容となりました。

 

そのリアルさに度肝を抜かれる方続出! 

毎年賑わいを見せるMECTですが、今年は特に熱い視線と手応えを感じた4日間となりました。

 

それではご紹介いたしましょう!

NICがご提案する近未来工場を!

 

 

オープニングアクトからこの盛況ぶり。会場全体に熱い熱気が渦巻いておりました

NICが考える近未来工場の未来予想図

今回もMECT2017同様で横に長いブースでしたが、展示内容をガラリと変え、見応えあるスケールの大きなラインアップとなりました。ズラリと並んだロボット架台は全部で6台。その間にブロー機と洗浄機を設置して「近未来工場」をブースの中に作りました。

「近未来工場」をイメージしたMECT2019

想定した工程は以下のような流れで「ものづくり」を進めていきます。

 

【協働ロボットによる面取り工程】

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【ブロー機によるブロー工程】

  ▼

【洗浄機による洗浄工程】

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【協働ロボットによる搬送工程】

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【協働ロボットによる組み付け工程】

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【協働ロボットによる画検査断工程】

  ▼

【協働ロボットによる整列工程】

 

正面から全体像をお見せできれば良いのですが、とてもデジカメには収まりきらないので、

順を追ってご紹介していきましょう。

 

じゃぁ〜ん!

 

まずは左端から見るとこんな感じです。

左側サイドから見たNICブース。長すぎて終わりが見えません

壁に描かれているのは、NICの公式キャラクラー、

我らが「ワークン」です。

 

未来につづく

機械をつくる。

 

今回の展示は、まさに未来を予想させる内容となりました。

ワークンもいつもよりなんだかうれしそうです。

 

この壁の向こうに「未来」があります♪

受付では、10月15日に清須へ移転した愛知事業所のご案内♪

「へぇ~清須に工場があるんだ。」とお声かけくださるお客様もたくさんいらっしゃいました。

こじんまりとしたインフォメーション♪

新愛知事業所のご案内

【面取り工程担当】野村ユニソン様の天吊りロボット

最初に出会うロボット架台は、「面取り工程」担当の天吊りロボット架台です。野村ユニソン様が開発された『小型多ポートロータリージョイント(M5タイプ)』の技術を遺憾無く発揮し、その性能をお客様にしかとご覧いただきました。

 

ロボットの性能をしっかり支えるNICの架台もすごいのですが(←軽く自画自賛)、このロータリージョイントがこれまたすごい優れもの!!

 

ロボットのアームがどれだけぐるぐる回ろうとも、配線がいっさい絡まりません!!この天吊りロボット架台は、先月行われたロボデックス名古屋でも展示し、多くの方の興味をひきましたが、今回もまた「おおーっ」という驚きの声がたくさん聞こえてきました。

 

 

 

 

野村ユニソン様のご協力で生まれた天吊りロボット架台

【ブロー&洗浄工程担当】NICのブロー機と洗浄機

お次の「ブロー」と「洗浄」工程を担当するのは、NICの標準品です。今回展示したのは、「簡易ブロー機CRM300」と「仕上げ洗浄機NCR215」。どちらも2017年のMECTで初披露した製品です。

 

NICのカップ式ブロー機『CRシリーズ』には「カラットくん」という定番の人気製品があるのですが、こちらのCRM300は汎用タイプ。カラットくんほど切粉やクーラントを除去できなくても、大半落ちていればOKという工程に最適なブロー機です。

 

そしてその隣にあるのは、洗浄~乾燥まで1ステーションで行えるNICのカップ式洗浄機『NCシリーズ』の中でも最もハイスペック。こちらは、ワーク受け治具が3つあるロータリテーブルタイプで短タクトライン、高品質要望に対応できる優れものなのです♪

 

 

 

簡易ブロー機と仕上げ洗浄機のツーショット♪

横から見るとこんな感じ。意外と奥行きがあります

フレームをワークに見立てて洗浄&乾燥デモを行いました

【搬送工程担当】(株)リョーサン様ご協力の協働ロボット

綺麗に洗浄された部品をしかるべき場所へと運ぶ「搬送工程」を担当したのは、今回初めて協賛して頂いた 株式会社リョーサン様が販売している中国「SIASUN(シアサン)社」の協働型ロボットです。

 

SIASUN社は成長著しい中国のロボット市場においても、数多くの「業界初」を搭載した高スペック・高性能な協働型ロボットを取りそろえる注目のロボットメーカー。

 

今回は「DUCOファミリー」として日本初上陸を果たした中でも、協働ロボットでは珍しい7軸ロボットを搭載して、搬送の実演を行いました。ロボットが繰り出す正確な動きは、もう、ずっと見てられる〜! 素晴らしいものでした。

 

搬送工程担当の協働ロボット。10Kg可搬以下用の架台に載せました

7軸だからより細かな動きが実現できます

【組付け工程担当】→【画像検査工程】へ

「組付け工程」は、三菱電機システムサービス様にロボットをお借りして、アルミフレームを組み付けているようなイメージで展示しました。

 

こちらのロボット架台は、なんと最短2日でお届け可能!

「規格品」だからこそ、この短納期を実現しました。こんなことができるのは、NICだけなんですよ♪(←大人しめに自画自賛してみました 笑)

 

組付け担当ロボット

こんな感じでラインは構成されています

そしてその隣に控えしは、リョーサン様と同じく今回初協賛となるミツテック株式会社様に「画像検査」を担当していただきました。

 

ミツテック様は自社商品開発を行う新規事業部を4月に立ち上げ、最先端のAIやIOTを利用した画像検査装置の開発・販売を行っています。

今回は「記録と画像検査」が簡単に行える「トレサビジョン・ロボット」のPRを兼ねて協賛出展して頂きました。

 

このトレサビジョン・ロボットの最大の特徴は、ロボットのティーチングと画像検査設定が、タッチモニターから誰でも簡単に操作できることです。

 

もちろん、検査結果を記録しているので確認したいところもタッチモニターで簡単に見ることができるのです!!

 

その操作性の良さを最大限生かすために、【NICのロボット架台】+【トレサビジョン・ロボット】といった写真の状態で市場販売されます。

 

ロボット(DENSO)は限定ですが、これさえあれば簡単に画像検査工程にロボットを導入することが可能になる、まさにゾクゾクする近未来を体現させるモジュールなのです。

 

 

画像検査担当トレサビジョン・ロボット

検査の対象となったプチロボット君もアルファフレーム製♪

【整列工程担当】はお馴染みの,あのロボット架台が登場

さて、いよいよNICの近未来工場の最終段階、「整列工程」を担当するのは、NICの標準ロボット架台です。ロボットアームがいくらビュンビュン動いても、ペン先だけで立っているボールペンが倒れないという、抜群の安定感を実現する、人気商品です。

組み立て工程担当♪

ボールペンが倒れない!

さらにその奥には、協働ロボット用架台「AK-R-FKT10」と、コンパクトで楽々移動が可能なスタンド型架台も展示しました♪

 

テーブル型のロボット架台「AK-R-FKT10」に搭載したのは、TechMan Robot(テックマン ロボット)の正規代理店であるSSI株式会社様のご協力のもと、高い人気を誇る世界初のカメラ内蔵型協働ロボット「TM5-900」です。

 

この2つの架台については、10月17・18日に開催された横浜ロボット産業展レポートで詳しく取り上げておりますので、よかったらそちらも読んでくださいね。

 

協働ロボット用架台「AK-R-FKT10」

協働ロボット用スタンド型架台

ということで、NIC展示会史上最高の盛り沢山でお届けしたメカトロテック2019。アルミフレームでモジュール化したロボット架台やFA装置の実力と使い勝手の良さを、多くの方にお伝えできたと感じています。

 

会場はこのように連日大盛況。生産ラインのモジュール化に、興味の大きさ、そして真剣さをこの会場でもヒシヒシと感じました。

 

 

熱い!とにかく熱い!

連日大盛況でした

NICの技術や製品を認めていただけるのは、もちろんとても嬉しいのですが、今回ハートを直撃したのは、お客様のこんな何気ない一言でした。

 

「よくもまぁ、これだけのロボットを集められたねぇ」

「こんなにいろんな会社が協力してくれるんだから、NICさんっていい会社なんだね」

 

同じ名古屋の地で9月に開催したロボデックスの会場でも、まったく別のお客様から同様のお言葉を頂戴したことを思い出し、まさに「ずっきゅーん」という感じで、体の隅々まで染み渡りました。

 

NICはアルミフレームで色んなものを作りますが、ロボットそのものは作りません。

こうしてリアルに展示できるのも、それぞれの企業のみなさんが、快く協力してくれたからに他なりません。

 

ああそうか、そう言う風に考えてくださる方もいるんだ・・・

 

なんだか力が湧いてきました。

 

もっともっとアルミフレームで良い製品を開発して、生産ラインの自動化・省力化に悩むお客様を支えて行きたい。

そして協力してくださる企業様に、もっともっと貢献したい。

 

スタッフ一同、心からそう思える熱い熱い4日間でした。

 

最後になりますが、ご来場いただき、誠に、誠にありがとうございました!

そして、ご協力賜りました企業の皆様に、心からの感謝を申し上げます。

 

ありがとうございました!!!!

 

以上、MECT2019レポートでした。

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