おーっとテック物語 第39話 インターネットへの挑戦

公開日時:2020/07/29

前回までのお話

 時は2010年。KAKCHARチームが「マーキングシステム」をはじめて世に送り出してから、わずか3ヶ月後。NICはもうひとつ、新しいチャレンジの扉を開きます。それは九州への進出でした。

古くからものづくりが盛んな九州でも、アルミフレームはきっとお役に立てる。その思いを胸に2003年頃から調査を開始しますが、そもそも縁もゆかりもない九州での物件探しは難航続き。なかなか理想の場所に巡り会えません。

しかし「壁は高い方が燃える」従来のものづくり魂が後押しし、新規市場開拓への思いは、日に日に強くなっていきます。 その思いが通じたのでしょうか。今まで立ち込めていた暗雲が、すーっと晴れるように物事が進み、2010年4月、福岡県大牟田市に「アルファフレーム九州」が開設されました。

もうひとつの挑戦 ネットの世界へ

 富山から九州へ。NIC最南端となる「アルファフレーム九州」のオープンを目指し調査を進めようするその少し前から、もうひとつ別の新たな挑戦が始まっていました。舞台は、そう、インターネットの世界です。

 

NICが初めてインターネットの世界に足を踏み入れたのは1997年でした。Windows95がセンセーショナルなデビューを果たし、世の中が一斉にパソコンに目覚めてから2年。インターネットがなんたるものか、まだほとんどの人がわかっていなかった時代です。

 

そんな中でチラホラ出始めた「企業もホームページを持っていた方がいいらしい」という話を聞き、とりあえず名刺代わりになればと、業界団体のサイトの中に簡単なページを作ってみたのです。

 

それからミレニアムを迎え、インターネットは飛躍的な進化を遂げていきますが、まだインターネットの重要性に気づいている人はまだごく一部。このあと、あっという間に「ホームページを持っていて当たり前」の世の中になり、さらに「きちんとしたホームページを持っていない企業は信用されない」と言われるようになるとは、まだ誰も予想だにしなかったでしょう。

 

実際、2000年当初は展示会の来場者はやや減少傾向にあるものの、良い商談の機会に恵まれていました。仕事の配分も忙し過ぎず暇過ぎず、ちょうどいい塩梅で受注生産が回せていたので、先のことを考えられる心の余裕ができたのかもしれません。

 

その頃のインターネット活用といえば、展示会でいただいた名刺にお礼メールを出すくらい。テレマーケティングが花形の時代でしたから、もちろんネットからの受注などは皆無です。しかし、そんな中でも野生のカンが働いたのか、

「今のままではもったい」

「ネットって、もっと別の活用法があるはずだ」

と、ネットの世界のことがわからないなりにも、そう心に思っていたのです。

 

ひとたびアンテナが立つと、必要な情報が集まってくるものです。ホームページを作れる要素が次々と整っていきます。そして2001年、本格的に自社のホームページを開設し、晴れてインターネットの世界でも一国一城の主となったのです。

 

NIC初代WebサイトのTOPページ(2001年12月14日現在)

リアルもネットも大切なのはお客様の声に応えること!

ホームページは作ってからがスタート。中身を「育てて」いかなければいけないメディアです。ネットで何ができればお客様は便利になるのか? いろいろと考え、試行錯誤を重ねる中で、「ネットで見積もりがとれたら便利になるのでは?」というアイデアが生まれます。

 

 

「それだ!」ということで、システム作りに全力投球。「ものづくり」においては、リアルの世界もネットの世界も変わりはありません。

 

アルファフレームはもちろん、KAKCHAR(カクチャ)を世に送り出した背景には、常に「お客様の声を真剣に聞き、どんな小さな声も聞き逃さない」という思いで、お客様一人ひとりと向き合ってきました。

 

お客様は何が必要なのか? どうすれば迷わず目的を達成していただけるのか? お客様とともに積み上げた経験から、その勘どころはわかっているので、今はそのポイントを「ネット上で展開」すればよいのです。

 

とはいえ、ネット進出は初めての試み。リアルの世界とは勝手が違う部分も多く、大いに迷いトライアンドエラーを繰り返しながらも、「壁は高いほど燃える」という持ち前のものづくり魂をいかんなく発揮し、理想の形へと詰め寄っていきました。

 

そして完成したのが、アルファフレームの「ACBシリーズ」のネット見積もりシステムです。おかげさまで好評で、引き合いが増えていきました。

 

「よし!」 

 

ネットからの確かな反応を肌で感じたNICネット班のメンバーたち。しかし、好調な時はそう長くは続かなかったのです・・・

 

この続きはまた次回。

どうぞお楽しみに。 

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