おーっとテック物語 第36話 お客様の「3大お困りごと」を解決する世界初のサービス、はじまる

公開日時:2019/03/20

前回までのお話

KAKCHARチームの前に現れた新たな問題、それは「量産化」への壁でした。

モニタでは高い評価が得られたものの、それはあくまでも開発機レベル。

いくら「技術的」には可能でも、コストやスピードに難ありでは、現実社会では役に立ちません。

そこで、まずは生産量の多い3mまでのフレームに対応する「マーキング1号機」の開発に着手しました。

たった1m伸ばすだけですが、プリンター装置自体の強度や安定性が求められることはもちろん、

印字スピード、印字精度など、細かい改良も必要です。

また、量産化とはいえ、フレームに印字する情報は、1本1本長さや印字情報が異なり、

同じものは1つもありません。

これを「いかに一度にたくさん、正確に印字するか」が量産化のポイントでした。

 

そして半年の時が過ぎ---

2010年 1月。理想のプリンター装置「マーキング1号機」が完成しました。

フレームに直接組み立て情報を印字するサービスを「マーキングシステム」と命名し、

正式なサービスとしてスタートしたのです。

「KAKCHAR」+「マーキングシステム」でアルミフレームの3大お困りごとが解決!

部材の選択、設計・組立作業をフルサポートするKAKCHAR。

アルミフレームに組立情報を直接印字するマーキングシステム。

 

この世界初のサービスが誕生したことで、今までお客様を悩ませていた3つの大きな悩み

ーー「探す」「考える」「測る」ーー が一気に解決することになります。

 

この「探す」「考える」「測る」時間は、アルミフレームを組み立てる中で、約4割を占めていました。

 

 部品、部材を探す

 どの向きにつけるか、どの位置につけるのか

 実際に測って印をつける・・・

 

この一連の作業が「マーキングシステム」によって大幅に削減することができるのですから、

これは極めて画期的なことでした。 

加えて、フレームに印字されている情報通りに作業すればよいので、

ナットの向きや組み付け位置を間違ってしまうといった「人的ミス」も大幅に回避できるようになります。

 

これはすなわち、「高度な技術を持たないスタッフでもできる」ことを意味しています。

今までは熟練工が最初から最後まで組立作業にあたるしかありませんでしたが、

これからはある程度知識のあるパートさんや経験値の少ない新人さんにも、

ナットの挿入やブラケットの取り付けなどの簡単な作業や、複雑な構造でなければ

安心して組立作業を任せることができるのです。

こうして「見えないコストカット」にも大きく貢献できるのが、「KAKCHAR」+「マーキングシステム」です。

あとはこの大きなメリットを、どうやってお客様に理解していただけるかが、

KAKCHARチームに与えられた新たなミッションでした。

2010年 アルミ業界も価格競争へ

「KAKCHAR」+「マーキングシステム」が完成した2010(平成22)年は、

リーマンショックの余波が色濃く残っていた時代です。経済の「底」から脱し、なんとか

持ち直し方向へ転じたものの、業界全体としてはまだまだ低空飛行が続いていました。

 

そんな時代を受けて、アルミ業界は競合他社が力を入れ、「価格競争」へと突入していきます。

 

コストパフォーマンスの良いアルミが注目され、アルミフレームを部材で購入されるお客様や、

アルミを初めて導入されるお客様も増えていきました。

 

KAKCHARチームもそんな時代の流れを捉え、お客様が手に取りやすい価格へと見直しを図りますが、

想像以上に低価格化への流れは速く、材料費としての比較では、正直、他社に負けることもありました。

 

しかし、そんな状況になっても、KAKCHARチームの思いがブレることはありませんでした。

 

我々の仕事はただアルミフレームを売ることでも、

闇雲に価格競争に参入し、安いアルミフレームを作ることでもない。

 

我々に与えられたミッションは、もっとお客様に寄り添い、

アルミに関する悩みをすべて解決することなのだから--------

 

その思いの結晶が「KAKCHAR」+「マーキングシステム」です。

価格競争に乗り出すよりも「装置メーカーとしてもっと大切なこと」に焦点を合わせた結果生まれた、

NICの真骨頂ともいえるサービスなのです。

 

 

 

不慣れが生む「負のスパイラル」をKAKCHARで止める!

アルミフレームが注目され、新しいお客様が増えるということは、もちろんとてもありがたいことです。

しかし初めて扱う方にとっては、アルミは選択肢が多く、選ぶだけでも大変です。

 

また、景気後退を背景に、今まで外注していた組立作業を社内作業へ切り替えるようになったのも、

ちょうどこの頃からでした。内製することにより外注費は抑えられましたが、

そこには別の問題が発生していったのです。

 

それは「不慣れな社員さんが不慣れな作業を行う」という極めて非効率が生み出す“負のスパイラル”でした。

 

 

アルミはわかりにくい、難しい

アルミは組み立てるのが大変

アルミは扱いにくい

 

そんな思いを一掃し、「不慣れ」ゆえに困っているお客様にこそ、KAKCHAR+マーキングのメリットを体感して欲しい。そのためには、もっとお客様の声に耳を傾けなければ・・・

 

デビューこそがスタートライン。KAKCHARチームの奮闘はまだまだ続きます。

そして、KAKCHAR+マーキングサービスは、さらなる進化の道を辿ることになるのですが・・・

 

この続きはまた次回のお楽しみということで。

 

<つづく>

 

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