おーっとテック物語 第34話 試運転の結果が明らかに

公開日時:2018/11/21

前回までのお話

アルミフレームの組み立てに時間がかかりすぎるーーー

お客様が抱えていたその問題を解決するために、「フレームそのものに組立情報を印字する」という、未だかつて誰もが踏み込んでこなかった分野に挑んだKAKCHARチーム。紆余曲折はありながらも2009年6月、「プリンター初号機」が完成しました。

その出来栄えと使用感を共有するために、信頼できる企業3社にモニターを依頼し、早速試運転が開始されました。マーキングシステムがいよいよ動き出すのです。さて、その結果は・・・?! 

いよいよマーキング試運転、始まる

初号機が完成して1ヶ月が経ったある夏の暑い日、マーキングシステムの試運転への協企業3社が決定しました。いずれも現在ご依頼を頂いており、アルミフレームの組み立てに関しても、十分な経験値を持つ企業様です。

 

また、地域性も合わせて調査したかったので、東京、名古屋、関西と、あえて所在地もバラバラに選択しました。

 

今回の実験で明らかになること。それは、アルミフレームの組み立て経験者が「本当に便利なのか?」と感じるのか? そして、物理的に「工数時間がどのくらい削減できるのか」です。

 

今回の実験に参加される方々は、常日頃からアルミフレームの組立は「大変な作業だ」と思いながらも、「そういうもの」として受け入れてくれていました。比較対象がないので、当然といえば当然です。それが今回初めて、「KAKCHARあり」「KAKCHARなし」を明確に「比べる」ことができるのです。まさにビフォーアフター!

 

しかも、使っていただく方は、NICのアルミフレームの扱いには慣れていらっしゃいますから、感じることも多々あることでしょう。「お試し」とは言いながらも、その中身は真剣勝負そのものでした。 もちろん、我々がいくら心を込めて作り出したとしても、たとえそれが会心の出来栄えだったとしても、お客様の評価がいただけなければ、所詮自己満足でしかないことは、重々わかっています。サービスを作り提供する側も、サービスを受ける側も「初めて」の経験でした。そして、その結果は・・・?!

試運転完了! そこからわかったこと

3社から次々と回答が届きました。その結果をここにまとめたいと思います。

 

●ナット挿入位置情報のみ印字した状態で、組立工数約9時間

●その後、フレーム、ブラケット位置情報を印字した状態で試みると、組み立て工数時間は20%〜50%削減

●図面を見て考える時間が削減された

●材料の仕分け時間が短縮された

●取り付け位置情報がマーキングされているので、計測することなく取り付けできた。これはとても便利だと感じた

●図面を読めない人でも組み立てが可能になった

●組立完成後の検査時間が短縮され容易になった

 

 

取り付く部品をマーキング♪

ナット挿入位置は計測不要(^^)v

マーキングに合せて入れるだけ♪

あっという間に組付け完了!

マーキング効果イメージ♪

このように、3社全てのモニター企業が「効果あり!」と太鼓判を押してくれたのです。想像以上に高評価を頂いたKAKCHARチームは、ホッと胸をなでおろしました。

 

しかしながら、この結果は想定内。私たちが求めていたのは、NICに求める厳しい意見です。それにきっと答えてくれると信じていたモニタ3社。私たちの思いを汲んで、さらに突っ込んだ回答をしてくれました。

 

●フレームの組み付けの「向き」を確認するのに時間がかかった

●文字をもう少し大きくして欲しい

●型式が長く、文字量が多い

 

そうです。KAKCHARチームが欲しかったのは、こういう意見なのです! また、マーキングで作業が楽になった分、それ以外の工程にかかる時間が気になった方もいて、

 

●梱包からバラす際に、煩雑になりわかりづらい

●もっと分かりやすく表示できないか

●納品の形態を考慮して欲しい

 

など、我々の意見を超えた視点での回答も得ることができました。 さぁ、具体的な改良点が見えきました。これから、マーキング技術にさらに磨きをかけて行こう!

 

再び思いをひとつに、さらなる開発に向けて一歩踏み出したKAKCHARチーム。しかし、実はもうひとつ、解決しなければならない問題がありました。それもチーム内では「想定内」だったものなのですが・・・

 

新たな課題とは何か? そしてKAKCHARチームは、どう向かっていくのか?

この続きは次回のお楽しみということで。

 

<つづく>

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