おーっとテック物語 第28話 KAKCHARデビューは果たしたものの・・・

公開日時:2017/09/25

前回までのお話

アルファフレームシステム専用の三次元設計システム 「AMS(Alfa Multiply System)呼称:アムス」の正式名称が決定しました。その名は「KAKCHAR(カクチャ)」。

富山弁の「書くちゃ」からヒントを得て生まれた、NICらしいネーミングです。

パンフレットでは「サービスをカタチにする」「見せる、伝える」難しさをたっぷり味わったプロジェクトチームでしたが、すべては必要な経験でした。

新しいパンフレットも仕上がった2008年6月。

いよいよ「設計・組立てサポート KAKCHAR」はデビューを迎えることとなったのです。

世には出たものの・・・

お客様の負担を可能な限り軽減するために、ありとあらゆる角度から検証し、各機能を磨き上げてきたKAKCHAR(カクチャ)。

その努力の甲斐あって、製作品の相談・設計代行、部材の選択から、組立、納品に至るまで、お客様が必要とする工程に寄り添える、まさに「かゆい所に手が届く」サポートサービスとなりました。 

 

プロジェクトチームは自信をもって、KAKCHARを世に送り出しました。

なんといっても、ここまで幅広くお客様に寄り添えるサービスは、他にはありません。

しかも事前調査によって、アルミフレームに関するお困りごと、特に設計や部材選択などを負担に感じている方が大勢いることもわかっています。

あとは困っている方に、「もってこいのサービスができましたよ!」「名前は KAKCHARっていうんです」という、誕生の知らせをお届けすればいいだけです。

できたてのほやほやのパンフレットを営業担当に持たせ、西へ東へ走り回りました。

 

「よくぞ作ってくれた! ありがとう!」

「こんなサービスを待っていたんです」

 

プロジェクトチームはこんな声とともに、多くの引き合いが来ることを信じて疑いませんでした。

しかし、現実は・・・

 

驚くほどに反応がありません。

あれ? どうしたんだ? 一体何が起こっているんだ?

予想と大きく異なる現実に一瞬ひるんだプロジェクトチームでしたが、そこはものづくり魂を持つ人たちの集まりです。

現象には必ず原因がある。それは何なのか? どこに原因があるのかを突き詰めていきました。

作る側と売る側の大いなるギャップ

そこでわかったことは、会社としてはある意味、致命的とも言えるものでした。

 

「KAKCHAR」は、NIC史上始まって以来、はじめての設計・組み立てサービスです。

 

今までは「装置や部品を販売する」というスタンスで営業してきた営業マンにとって、KAKCHARは非常にわかりづらい、説明しづらい、もっと言うと、非常に売りづらいものだったのです。

 

その難しさは、パンフレットを作った時に、プロジェクトチームの面々は身を以て経験しているので、よくわかります。さらには、KAKCHARの営業は、型にハマった昔ながらの営業スタイルでは、たち行かないものでもありました。

 

KAKCHARを使っていただくには、お客様のニーズを察知し、お困りごとを知るところから始まります。

 

そして、そのお困りごとを解決する手段のひとつとして、KAKCHARを使って見ませんか?

___ そんなコンサルタント的なアプローチが必要だったのです。 

 

実際、お客様のお悩みとKAKCHARのサービスが見事にマッチングした会社もあり、 

「これはいいねぇ〜」「楽になったよ」と、大変喜んでいただきました。 

しかながら、そのように切り込める営業マンはほとんどいないのが現実だったのです。  

 

作る側と売る側の温度差。そして見ている景色の違いを、改めて目の前に突きつけらたプロジェクトチーム。

しかし、反省点も大いにありました。 

 

KAKCHARプロジェクトチームは、お客様のお悩みを解決することに注力したあまり、社内の営業のことに目を向けていなかったことに、ここで初めて気がつきます。

理解を得るのはお客様ではなく、まずは社内からだったのです! 

 

新たな課題を与えられたプロジェクトチーム。果たして打開策は見つかるのか? 

この続きは次回のお楽しみということで。

 

<続く>

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