NICおーっ!とテック物語【第8話】立山に新工場建設

公開日時:2014/05/28

 前号までのお話


1992(平成4)年、流杉工場の増築及び自動切断機の導入に着手したNICオートテック。

東西の営業・流通拠点を構え、アルファフレームをはじめとするNICの手がける製品の安定供給を着々と進めて行きます。

その一方、NICに「クリーンルーム事業」という新しい展開が訪れます。世はまさにパソコンブーム。その追い風を受け、クリーンな環境でのものづくりの重要性が高まってきています。

「もっと私たちの製品を知ってもらいたい!」という思いから、東の流通拠点として開設した東京支社(現:東京本社)に、ショールームを作ることとなりました。奇しくも東京支社は東京を代表する展示会場ビックサイトのごく近く。その地の利を活かしたショールームには、展示会の行き帰りに多くの人が立ち寄ってくれるようになったのです。

 

立山に新工場建設!


 

1996年からスタートしたNICのクリーンルーム事業も順調な滑り出しを見せる一方、

東京と大阪に拠点を構えたことも功を奏し営業・流通ルートも順調に拡大。

アルファフレーム、クリーンルーム、FA装置など、いずれの分野でも受注が増えていきます。

 

次なる一手を打つ時がやって来ました。

 

受注の増加に対応すべく、生産力を高める計画で

NICは新しい工場建設に着手したのです。

 

時は1997年10月。

新工場建設に白羽の矢を立てたのは、現在の流杉工場から車で10分ほどの距離にある

立山町越塚という場所でした。

1万2千600平方メートルの敷地に、2千880平方メートルの鉄骨平屋建ての工場を

1年かけて建てる計画です。

20140526_151712_001N棟敷地b
立山工場の敷地。この広い土地に今の立山工場が建っているのです。

 

この新工場にはアルファフレームの切断、加工ラインを4ライン設け、生産力を強化。

さらに、コンピュータで入出庫を管理する立体自動化倉庫を併設。

先端技術を取り入れることで、少人数体制で効率よくものづくりができるよう、

システム化を進めました。

 

その一方で、景観への配慮も忘れてはおりません。

工場の窓にはミラーガラスを採用し、

門戸から工場まで続く広々したスペースには芝生を植え、

緑に囲まれた工場建設を目指しました。

 

 

 

 

101010に立山工場完成!


 

予定通り順調に建設は進み、平成10年10月10日、新工場は完成しました。

これでNICは、富山県内にふたつの工場を持つことになりました。

今までは「本社工場」と呼んでいましたが、これからは名前が必要になります。

そこで、従来の工場を「流杉工場」、新工場を「立山工場」とそれぞれ呼ぶようになりました。

 

20140526_151712_001N棟完成b
完成当時の立山工場(現在のN棟)

 

20140526_151712_001N棟内観b
設備がまだ何も入ってない立山工場内。今となっては貴重な映像です。

 

 

一方、流杉工場に3ラインあった切断・加工ラインのうち、

2ラインを新工場に移設することで、

十分な設計・組立スペースを確保します。

 

これで、十分な組立スペースが用意され、

受注が増えてもしっかり踏ん張れる万全の体制が整いました。

 

“良いものを作り出すには、良い環境が必要だ”というNICのものづくりの心は

2つの工場でじっかりと実践されることになるのです。

注目集める簡易クリーンルーム


 

アルミフレームは、軽くて扱いやすく、剛性に優れながらも

低価格化を実現している優れた素材です。

 

今まであまり知られていなかったために、

限られた用途にしか用いられませんでしたが、

次第に多くの業界に認められるようになり、

従来鋼材を使用していた半導体装置をはじめ、家電、カメラ、医療関係などにも

アルミ構造材が使われるようになりました。

 

そんな頃、クリーンルーム業界にも大きな動きがありました。

クリーンルーム用ユニットまでもが、アルミフレームへと置き換わり始めたのです。

 

安価で軽量なアルミフレームは、”クリーンルームに持ち込める材料”として

注目されるのも、自然の流れだったのでしょう。

 

この動きはNICにとっては大きなチャンス!

追い風に乗らない手はありません。

 

もっと手軽にクリーンな環境を提供できないものか?−−−−−−−−−

 

NICの「ものづくり魂」に火がつきました。

 

まずは今までのクリーンルーム事業を見直すところから始まりました。

 

大規模な設備投資をせずに、クリーンな作業環境を作り出すためには

ユニット化を進めるべきでないか?

 

この考えをもとに、生まれたがのが「簡易クリーンルーム」です。

 

さらに、お客様のニーズに柔軟に応えられるよう、

バリエーションを増やすことにも注力していったのです。

 

この読みは見事的中!

簡易クリーンルームは、様々な業界から多くの引き合いが次々と舞い込み、

着々とそのシェアを広めていくのです。

 

この勢いを受けて、流杉工場ではクリーンブースの組み立てスペースを

4倍に拡張。

増えいく受注に全力で対応していきます。

 

新聞4

 

2つの工場が、それぞれの持ち場で協力し合い

時代に向かって進んで行きます。

立山工場×流杉工場は、一体どんな科学反応を起こすのか?

そして、クリーンルーム事業は?!

 

続きはまた、次回のお楽しみということで。

<つづく>

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